「木を見て森を見ず」とは、
- 詳細には注意を払うが全体の概観や状況を見落とすこと
を意味する日本のことわざです。
この表現は、細部に囚われて全体を見失う状況を戒める言葉として使われます。
この記事では、「木を見て森を見ず」の意味、対義語、類義語、使用した例文、英語表現まで詳しく深掘りして紹介します。
この記事で分かること
- 『木を見て森を見ず』の意味、対義語・類義語・例文・英語表現をまとめてご紹介します。
目次
「木を見て森を見ず」ってどういう意味?
「木を見て森を見ず」とは、細部にばかり目を向けて、全体の状況や本質を見落としてしまうことを表します。
これは、細かいことには詳しくても、大局的な視点が欠けている状態を指摘する際に用いられる言葉です。
「木を見て森を見ず」の反対の意味をもつ言葉は?
- 大局を見る – 全体の構造や状況を把握すること。
- 全体観を持つ – 全体を通観する視点を持つこと。
- 広い視野 – 広範囲にわたる見方。
- 総合的に評価する – 複数の要素を統合して判断すること。
- バランスの取れた見方 – 各部分と全体の均衡を考慮した見方。
- 全体像を捉える – 全体の概要や形を理解すること。
- ホリスティックなアプローチ – 全体を対象とする方法。
- 統合的な視点 – 複数の側面を統一的に考慮する視点。
- システマティックな思考 – 系統立てた、全体的な思考方法。
- オーバービューを取る – 上から見下ろすような全体的な見方。
「木を見て森を見ず」と似た意味をもつ言葉は?
- 細部に拘る – 細かい点にこだわること。
- 目の前のことしか見えない – 直面している事柄にのみ注意が向くこと。
- 点で見て線を見ず – 個々の事象には気づくが、それらの繋がりを見逃すこと。
- 狭い視野 – 視野が狭く、広い範囲を見渡せない状態。
- 部分的な見解 – 一部分のみに基づく考え。
「木を見て森を見ず」を使った例文は?
- 彼は数字の細かい誤差には敏感だが、経営の大勢には無頓着だ。まさに木を見て森を見ずだ。
- この報告書はデータの精度は高いが、何を示しているのかの全体像が抜け落ちている。木を見て森を見ずの典型例だ。
- プロジェクトチームは技術的な詳細には強いが、市場のニーズを理解していない。彼らは木を見て森を見ずの傾向がある。
- 教育制度の改善に当たり、具体的な授業方法には多くの注意が払われたが、教育の本質的な目的は見落とされがちだ。これも木を見て森を見ずだ。
- 製品のデザインにおいて細部にこだわり過ぎて、使いやすさが犠牲になっている。これは木を見て森を見ずの失敗だ。
「木を見て森を見ず」を意味する英語は?
- Can’t see the forest for the trees – 木々のために森が見えない。
- Missing the big picture – 大きな絵を見逃す。
- Losing sight of the overview – 全体的な見通しを失う。
- Myopic view – 近視眼的な見方。
- Tunnel vision – トンネル視(非常に狭い視野を持つこと)。
最後に
この記事では、『木を見て森を見ず』の意味、対義語・類義語・例文・英語表現をまとめてご紹介しました。
このことわざを通じて、日々の判断や分析においては、細部にも注意を払いつつ、常に全体の文脈を意識するバランスの取れたアプローチが求められることを認識しましょう。
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