『朝三暮四』の意味は？対義語・類義語・例文・英語表現をまとめてご紹介

「朝三暮四」とは、

• 目先の違いにとらわれ、結果が同じであることに気づかない
• 転じて、表面的な違いにこだわることなく、本質を見極めるべき

という教えの意味をもつ言葉です。

この記事では、「朝三暮四」の意味、対義語、類義語、使用した例文、英語表現まで詳しく深掘りして紹介します。

「朝三暮四」ってどういう意味？

「朝三暮四」は中国の古典「荘子」に由来する言葉で、サルに餌として朝は3つの栗、夕方は4つの栗を与えると言ったものの、サルが多く欲しがるので朝は4つ、夕方は3つに変えると喜んだという話からきています。

目先の違いにとらわれ、結果が同じであることに気づかないことや、転じて、見かけの違いに惑わされず、本質を理解する重要性を示しています。

「朝三暮四」の反対の意味をもつ言葉は？

1. 実質重視 – 形式や方法ではなく、内容や結果の実質を重視する態度。
2. 質素倹約 – 無駄を省き、質素で倹約な生活を心がける考え方。
3. 本質追求 – 表面的なことに惑わされず、物事の本質を深く掘り下げて理解しようとする姿勢。
4. 結果重視 – プロセスよりも最終的な結果を重視する態度。
5. 内実尊重 – 外見や表面的な要素ではなく、内部の実態や真実を尊重すること。
6. 直接的 – 遠回しな表現を避け、ストレートに事実や意見を述べるスタイル。
7. 明確性 – あいまいさを排除し、はっきりとした明確な表現を心がけること。
8. 素直な評価 – 外面や形式に左右されず、事物の価値を素直に評価する態度。
9. 実直な対応 – 飾り気のない、正直で真摯な態度で接すること。
10. 具体的 – 抽象的な表現を避け、具体的な事実やデータに基づく表現を用いること。

「朝三暮四」と似た意味をもつ言葉は？

1. 言葉巧み – 言葉を巧みに操り、相手を説得する技術。
2. 眉唾物 – 本当かどうか疑わしいが、見た目や言葉に騙されやすいもの。
3. 形式主義 – 形式や規則に囚われ、本質を見失うこと。
4. 虚実皮膜 – 虚と実が紙一重の状態を表す言葉。
5. 虚虚実実 – 虚と実を織り交ぜて相手を惑わす技術。
6. 表面的 – 深い分析や考察を行わず、物事の表面だけを取り扱う態度。
7. 演技 – 実際の感情や状況とは異なる振る舞いをして、他人を欺く行為。
8. 虚偽 – 真実ではないことを真実であるかのように装うこと。
9. 偽装 – 本来の姿や事実を隠し、他のものに見せかける行為。
10. 見掛け倒し – 見た目は良いが、中身が伴わないこと。

「朝三暮四」を使った例文は？

1. 政治家の演説はまさに朝三暮四で、聞こえはいいが中身が伴わない。
2. 広告のキャンペーンは朝三暮四の手法を使い、消費者の目を引くが、実際の商品は期待ほどではなかった。
3. 彼の提案は朝三暮四で、実際には何の改善も提供していなかった。
4. その交渉術はまさに朝三暮四、相手は手法に気づかずに同意してしまった。
5. 彼女は朝三暮四の言葉で友人をなだめたが、根本的な問題は解決していない。

「朝三暮四」を意味する英語は？

1. Smoke and mirrors – 実際よりも良く見せるための欺瞞やトリック。
2. To pull the wool over someone’s eyes – 人の目を欺く、事実を隠す。
3. Sleight of hand – 手品や詐欺の技術、巧妙な手法。
4. Window dressing – 実際の状況をより良く見せるために表面を飾る行為。
5. Bait and switch – 誘引するための魅力的な提案を提示し、実際は別のものを提供する手法。

最後に

この記事では、『朝三暮四』の意味、対義語・類義語・例文・英語表現をまとめてご紹介しました。

「朝三暮四」の教えは、言葉や表現の裏に隠された意図を見抜く洞察力の重要性を教えています。

日常生活やビジネスの場面でこのような技術に出会ったとき、その本質を見極めることが重要です。このことわざを理解することで、表面的な魅力に惑わされることなく、より賢明な判断ができるようになるでしょう。