「砂糖(さとう)」は、甘味をもたらす調味料であり、料理だけでなく人の心や感情の表現にも使われます。「甘い記憶」「甘やかす」「シュガーソング」など、日本語でも幸福や優しさの象徴として親しまれています。
この記事では、各国語における「砂糖」の表現をまとめました。
世界各国の「砂糖」の表現まとめ
日本語:砂糖(さとう) / 甘味(かんみ) / 糖(とう)
「砂糖」は精製された甘味料、「甘味」は味覚的な「甘さ」全般、「糖」は化学的・栄養学的な意味も持ちます。比喩的に「甘い関係」「心がほぐれる甘さ」など、幸福や愛情の象徴として使われます。
英語:sugar(シュガー) / sweetness(スウィートネス) / candy(キャンディ)
英語では「sugar(シュガー)」が基本で、「sweetness(甘さ)」は感情的な優しさや愛を表す言葉としても使われます。「sweetheart(恋人)」などにもその語源が見られます。日常では「Give me some sugar!(キスして)」のような比喩もあります。
中国語:糖(タン) / 白糖(バイタン) / 甜味(ティエンウェイ)
中国語では「糖(táng/タン)」が一般的な「砂糖」、「白糖(báitáng/バイタン)」が精製された白砂糖、「甜味(tiánwèi/ティエンウェイ)」が「甘い味」。比喩として「甜蜜(tiánmì/甘く幸福)」という言葉がよく使われます。
韓国語:설탕(ソルタン) / 단맛(タンマッ)
韓国語では「설탕(seoltang/ソルタン)」が「砂糖」、「단맛(danmat/タンマッ)」が「甘い味」。愛称的に「달콤하다(タルコマダ/甘い・優しい)」という形容詞が感情表現でも使われます。
フランス語:sucre(シュクル) / douceur(ドゥスール)
フランス語では「sucre(sucre/シュクル)」が「砂糖」、「douceur(ドゥスール)」が「甘さ・優しさ」。恋人に対して「mon sucre(私のシュガー)」や「ma douceur(私の甘い人)」と呼ぶこともあります。
スペイン語:azúcar(アスーカル) / dulzura(ドゥルスーラ)
スペイン語では「azúcar(azúcar/アスーカル)」が「砂糖」、「dulzura(dulzura/ドゥルスーラ)」が「甘さ・優しさ」。歌や詩では「mi dulce azúcar(私の甘い人)」など愛称的にも用いられます。
ドイツ語:Zucker(ツッカー) / Süße(ズュッセ)
ドイツ語では「Zucker(Zucker/ツッカー)」が「砂糖」、「Süße(Süße/ズュッセ)」が「甘さ・スイートさ」。愛情表現では「mein Süßer(マイン・ズュッサー/私の甘い人)」などの用法があります。
イタリア語:zucchero(ズッケロ) / dolcezza(ドルチェッツァ)
イタリア語では「zucchero(zucchero/ズッケロ)」が「砂糖」、「dolcezza(dolcezza/ドルチェッツァ)」が「甘さ・優しさ」を意味します。「sei la mia dolcezza(君は私の甘さ)」という詩的な表現もよく使われます。
ロシア語:сахар(サハル) / сладость(スラードスチ)
ロシア語では「сахар(sakhar/サハル)」が「砂糖」、「сладость(sladost’/スラードスチ)」が「甘味・甘さ」。比喩では「сладкие слова(甘い言葉)」や「моя сладость(私のスイート)」が使われます。
アラビア語:سكر(スッカル) / حلاوة(ハラーワ)
アラビア語では「سكر(sukkar/スッカル)」が「砂糖」、「حلاوة(ḥalāwah/ハラーワ)」が「甘さ・魅力」。褒め言葉として「يا سكر!(ya sukkar!/あなたは甘い人)」という表現もあります。
ヘブライ語:סוכר(スカル) / מתיקות(マティクット)
ヘブライ語では「סוכר(sukar/スカル)」が「砂糖」、「מתיקות(metikut/マティクット)」が「甘さ・優しさ」。恋人に対して「מותק(motek/モーテク)」=「甘い人」という呼び方もあります。
タイ語:น้ำตาล(ナームターン) / ความหวาน(クワームワーン)
タイ語では「น้ำตาล(námtaan/ナームターン)」が「砂糖」、「ความหวาน(khwaam wǎan/クワームワーン)」が「甘さ・優しさ」。愛称で「หวานใจ(wǎan jai/甘い心=恋人)」という表現もあります。
ポルトガル語:açúcar(アスーカル) / doçura(ドスーラ)
ポルトガル語では「açúcar(açúcar/アスーカル)」が「砂糖」、「doçura(doçura/ドスーラ)」が「甘さ・優しさ」。恋愛表現では「minha doçura(私の甘い人)」が一般的です。
ヒンディー語:चीनी(チーニー) / मिठास(ミタース)
ヒンディー語では「चीनी(chīnī/チーニー)」が「砂糖」、「मिठास(miṭhās/ミタース)」が「甘さ・優しさ」。比喩的に「मिठी बातें(甘い言葉)」という表現がよく使われます。
インドネシア語:gula(グラ) / manis(マニス)
インドネシア語では「gula(gula/グラ)」が「砂糖」、「manis(manis/マニス)」が「甘い」。人を褒めるときに「kamu manis sekali(あなたはとても甘い=優しい)」と使われます。
ベトナム語:đường(ドゥオン) / ngọt ngào(ゴット ガオ)
ベトナム語では「đường(đường/ドゥオン)」が「砂糖」、「ngọt ngào(ngọt ngào/ゴット ガオ)」が「甘い・やさしい」。愛の歌では「lời nói ngọt ngào(甘い言葉)」という表現がよく登場します。
トルコ語:şeker(シェケル) / tatlılık(タトゥルルック)
トルコ語では「şeker(şeker/シェケル)」が「砂糖」、「tatlılık(tatlılık/タトゥルルック)」が「甘さ・可愛さ」。親しみを込めて「şekerim(シェケリム/私のシュガー)」と呼ぶことがあります。
ペルシャ語:قند(ガンド) / شکر(シャカル) / شیرینی(シーリニー)
ペルシャ語では「قند(qand/ガンド)」や「شکر(shakar/シャカル)」が「砂糖」、「شیرینی(shīrīnī/シーリニー)」が「甘さ・菓子・優しさ」を意味します。「شیرین(shīrīn)」=「甘い」は名前にも使われる美しい語です。
最後に
この記事では、世界各国の「砂糖」の表現をご紹介しました。「sugar」「sucre」「azúcar」「şeker」「砂糖」など、どの言語でも「甘さ」「幸福」「優しさ」「愛」を象徴する美しい言葉です。
ネーミングに使う場合は、「可愛さ」「優しさ」「幸福感」「温もり」を感じさせる、やわらかく愛らしい印象を与えます。



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