「クラゲ」は、海に漂う透明な体を持つ動物で、日本語では「海月(くらげ)」とも書かれます。漂う姿から幻想的なイメージを持たれる一方で、刺胞を持ち危険な一面もあります。世界の言語でも、美しい響きや比喩的な表現が存在します。
この記事では、各国語における「クラゲ」の表現をまとめました。
世界各国の「クラゲ」の表現まとめ
日本語:クラゲ(くらげ) / 海月(くらげ)
日本語では「クラゲ」と呼ばれ、漢字では「海月」とも書きます。海に漂う姿を月に例えた美しい表現です。
英語:jellyfish(ジェリーフィッシュ)
英語では「jellyfish(ジェリーフィッシュ)」と呼ばれます。「ゼリーのような魚」という直訳的な表現で、一般的な呼称です。
中国語:水母(シュイムー) / 海蜇(ハイジェー)
中国語では「水母(shuǐmǔ/シュイムー=水の母)」が一般的です。沿岸地域では「海蜇(hǎizhē/ハイジェー)」という呼び方も使われ、食材としての文脈でも登場します。
韓国語:해파리(ヘパリ)
韓国語では「해파리(haepari/ヘパリ)」と呼ばれます。日常的な生物名として使われ、料理や比喩でも登場します。
フランス語:méduse(メデューズ)
フランス語では「méduse(メデューズ)」と呼ばれます。ギリシャ神話の怪物「メデューサ」に由来し、触手を髪に見立てた表現です。
スペイン語:medusa(メドゥーサ)
スペイン語でも「medusa(メドゥーサ)」と呼ばれます。フランス語と同じく、ギリシャ神話のメデューサに由来しています。
ドイツ語:Qualle(クヴァレ)
ドイツ語では「Qualle(クヴァレ)」と呼ばれます。日常的にクラゲを指す一般名で、科学的文脈でも使用されます。
イタリア語:medusa(メドゥーサ)
イタリア語でも「medusa(メドゥーサ)」と呼ばれます。神話的なイメージを持ちながら、一般的にクラゲを指す言葉です。
ロシア語:медуза(メドゥーザ)
ロシア語では「медуза(meduza/メドゥーザ)」と呼ばれます。やはりギリシャ神話のメデューサに由来しています。
アラビア語:قنديل البحر(カンディール アル=バフル)
アラビア語では「قنديل البحر(qandīl al-baḥr/カンディール アル=バフル=海のランプ)」と表現されます。幻想的な比喩表現が特徴です。
ヘブライ語:מדוזה(メドゥーザ)
ヘブライ語でも「מדוזה(meduza/メドゥーザ)」と呼ばれます。多くのヨーロッパ言語と同じ神話由来の言葉です。
タイ語:แมงกะพรุน(メーンガプルン)
タイ語では「แมงกะพรุน(maeng-khaphrun/メーンガプルン)」と呼ばれます。直訳すると「刺す虫のような生物」というニュアンスです。
ポルトガル語:medusa(メドゥーザ) / água-viva(アグア ヴィーヴァ)
ポルトガル語では「medusa(メドゥーザ)」のほか、「água-viva(アグア ヴィーヴァ=生きた水)」という美しい比喩表現も使われます。
ヒンディー語:जेलिफ़िश(ジェリーフィश)
ヒンディー語では「जेलिफ़िश(jeliphiś/ジェリーフィッシュ)」と呼ばれ、英語由来の外来語がそのまま使われています。
インドネシア語:ubur-ubur(ウブール ウブール)
インドネシア語では「ubur-ubur(ウブール ウブール)」と呼ばれ、日常的にクラゲを指す固有の言葉です。
ベトナム語:sứa(スア)
ベトナム語では「sứa(スア)」と呼ばれ、食用としても親しまれています。
トルコ語:denizanası(デニザナス)
トルコ語では「denizanası(デニザナス=海の母)」と呼ばれ、中国語「水母」と似た発想の表現です。
ペルシャ語:عروس دریایی(アローセ ダリヤーイー)
ペルシャ語では「عروس دریایی(‘arus-e daryā’ī/アローセ ダリヤーイー=海の花嫁)」と呼ばれ、非常に詩的な表現です。
最後に
この記事では、世界各国の言語での「クラゲ」の表現をご紹介しました。「jellyfish」「méduse」「Qualle」「água-viva」「ubur-ubur」など、それぞれの言語に美しい比喩や神話的背景が込められています。
ネーミングや表現に取り入れると、透明感・神秘性・幻想的な雰囲気を強調できます。
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