「魔女」を表す外国語まとめ。各国の言葉でなんと言う?

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「魔女(まじょ)」は、超自然的な力を持ち、魔法や呪術を操る女性を指します。 古くは恐れや異端の象徴とされましたが、近代以降は“自立した女性”や“自然と調和する賢者”として再評価されています。

この記事では、世界各国語における「魔女」の表現と文化的背景を紹介します。

目次

世界各国の「魔女」の表現まとめ

日本語:魔女(まじょ) / 妖女(ようじょ) / 魔法使い(まほうつかい)

日本語の「魔女」は、キリスト教文化から入った概念であり、超常的な女性を意味します。 民話では「山姥(やまうば)」や「巫女(みこ)」など、自然と交わる存在として描かれることもあります。

英語:witch(ウィッチ) / sorceress(ソーサレス) / enchantress(エンチャントレス)

英語では「witch(witch/ウィッチ)」が魔女の一般的な表現。 「sorceress(ソーサレス)」は呪術を使う女性、「enchantress(エンチャントレス)」は魅惑する女性魔法使いを指します。 現代では「good witch(善良な魔女)」も広く使われます。

中国語:女巫(ニュウウー) / 巫女(ウーヌー)

中国語では「女巫(nǚwū/ニュウウー)」が魔女を意味します。 古代では「巫(wū/ウー)」が神と人をつなぐ存在であり、巫術を使う女性を指しました。 西洋的な“魔女”の概念とは異なり、霊的媒介者としての意味が強いです。

韓国語:마녀(マニョ) / 무당(ムダン)

韓国語では「마녀(manyeo/マニョ)」が魔女の訳語。 ただし伝統的には「무당(mudang/ムダン)」=巫女・シャーマンが神と人をつなぐ存在とされており、儀式を通して癒やしをもたらす女性も“魔女的存在”と見なされます。

フランス語:sorcière(ソルシエール) / magicienne(マジシエンヌ)

フランス語では「sorcière(sorcière/ソルシエール)」が“魔女”。 「magicienne(magicienne/マジシエンヌ)」は魔法使いを指し、善悪どちらのニュアンスにも使われます。 文学では「La Sorcière(魔女)」という題の作品も多く、知識と孤独の象徴とされます。

スペイン語:bruja(ブルハ) / hechicera(エチセラ)

スペイン語では「bruja(bruja/ブルハ)」が魔女、「hechicera(hechicera/エチセラ)」が呪術師。 「bruja buena(良い魔女)」や「bruja del bosque(森の魔女)」などの表現も一般的です。

ドイツ語:Hexe(ヘクセ)

ドイツ語では「Hexe(Hexe/ヘクセ)」が魔女。 グリム童話などに登場する象徴的存在で、恐怖と知恵の両面を持ちます。 「Hexerei(ヘクセライ)」は“魔術”を意味します。

イタリア語:strega(ストレーガ)

イタリア語では「strega(strega/ストレーガ)」が魔女。 「La strega del villaggio(村の魔女)」などの言い回しがあり、 古くは薬草や呪文を操る“癒し手”としても描かれました。

ロシア語:ведьма(ヴェジマ)

ロシア語では「ведьма(ved’ma/ヴェジマ)」が魔女。 語源は“知る”という動詞「ведать(vedat’)」で、“知識ある女”の意。 スラヴ神話では自然と精霊を操る女性として登場します。

アラビア語:ساحرة(サーヒラ)

アラビア語では「ساحرة(sāḥirah/サーヒラ)」が魔女を意味します。 「سحر(siḥr/シフル)」は“魔法”の意であり、語源的にも関連があります。 古典詩では“誘惑する女性”の比喩にも使われます。

ヘブライ語:מכשפה(マクシェファー)

ヘブライ語では「מכשפה(mekhashefah/マクシェファー)」が魔女。 聖書にも登場し、「魔女を生かしておくな」と記されるほど、古代では禁忌とされていました。 一方、現代ヘブライ語ではファンタジー作品などで中立的に使われます。

タイ語:แม่มด(メーモット)

タイ語では「แม่มด(mɛ̂ɛ mòt/メーモット)」が魔女。 伝承やホラー作品に登場するが、同時に「心を癒す力を持つ女性」として描かれる場合もあります。

ポルトガル語:bruxa(ブルーシャ)

ポルトガル語では「bruxa(bruxa/ブルーシャ)」が魔女。 ブラジルでは“bruxaria(ブルシャリア)”=魔術という言葉があり、 フォークロア文化に根付いた存在です。

ヒンディー語:डायन(ダーヤン) / चुड़ैल(チュダエル)

ヒンディー語では「डायन(ḍāyan/ダーヤン)」や「चुड़ैल(chuṛail/チュダエル)」が魔女。 インド民話では恐ろしい存在として描かれることが多いですが、 一方で呪術や自然の知識を持つ“森の女”としての側面もあります。

インドネシア語:penyihir(プニヒール)

インドネシア語では「penyihir(penyihir/プニヒール)」が魔女。 黒魔術や呪術を行う者を指し、「penyihir baik(善良な魔女)」という用法もあります。

ベトナム語:phù thủy(フー・トゥイ)

ベトナム語では「phù thủy(phù thủy/フー・トゥイ)」が魔女や魔法使いを意味します。 文学やアニメ文化でも“知恵と神秘の象徴”として親しまれています。

トルコ語:cadı(ジャドゥ)

トルコ語では「cadı(cadı/ジャドゥ)」が魔女。 恐ろしい存在として語られることが多いですが、 現代ではポップカルチャーで“自由な女性像”としても再評価されています。

ペルシャ語:جادوگر(ジャードゥガル)

ペルシャ語では「جادوگر(jādūgar/ジャードゥガル)」が魔法使い。 女性の場合は「جادوگر زن(jādūgar zan/ジャードゥガル・ザン)」で“女性の魔術師”を意味します。

最後に

この記事では、世界各国の「魔女」の表現をご紹介しました。 「witch」「sorcière」「bruja」「Hexe」「ved’ma」など、どの言語でも“神秘・力・知恵・自由”の象徴です。

ネーミングとして使う際は、「闇」「光」「知恵」「自由」「孤高」「自然」「呪文」などと組み合わせると、 力強くも美しい印象を生み出します。

\次の言葉を探そう!/

この記事の執筆者
ワーグリ編集部

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