「雷(かみなり)」は、空に光る稲妻と轟く雷鳴を伴う自然現象です。古来より神の力や天の怒りの象徴とされ、畏怖と神秘を感じさせる存在でした。
この記事では、各国語における「雷」の表現をまとめました。
世界各国の「雷」の表現まとめ
日本語:雷(かみなり)
日本語では「雷(かみなり)」と呼ばれます。「神鳴り」に由来し、神の声や力と結びつけられてきました。
英語:thunder(サンダー) / lightning(ライトニング)
英語では「thunder(サンダー=雷鳴)」と「lightning(ライトニング=稲妻)」を区別して使います。「thunderbolt(サンダーボルト)」は神話的に「雷の矢」を意味します。
中国語:雷(レイ) / 闪电(シャンディエン)
中国語では「雷(léi/レイ=雷鳴、雷全般)」「闪电(shǎndiàn/シャンディエン=稲妻)」が使われます。道教や神話にも登場します。
韓国語:천둥(チョンドゥン) / 번개(ポンゲ)
韓国語では「천둥(cheondung/チョンドゥン=雷鳴)」「번개(beonga/ポンゲ=稲妻)」を使い分けます。
フランス語:tonnerre(トネール) / éclair(エクレール)
フランス語では「tonnerre(トネール=雷鳴)」と「éclair(エクレール=稲妻)」があります。「éclair」は菓子のエクレアの名前の由来でもあります。
スペイン語:trueno(トゥルエノ) / relámpago(レランパゴ)
スペイン語では「trueno(トゥルエノ=雷鳴)」と「relámpago(レランパゴ=稲妻)」を区別して使います。
ドイツ語:Donner(ドナー) / Blitz(ブリッツ)
ドイツ語では「Donner(ドナー=雷鳴)」と「Blitz(ブリッツ=稲妻)」を使い分けます。「Blitzkrieg(電撃戦)」の語源にもなっています。
イタリア語:tuono(トゥオーノ) / fulmine(フルミネ)
イタリア語では「tuono(トゥオーノ=雷鳴)」と「fulmine(フルミネ=稲妻)」を使い分けます。
ロシア語:гром(グローム) / молния(モールニヤ)
ロシア語では「гром(grom/グローム=雷鳴)」「молния(molniya/モールニヤ=稲妻)」を使い分けます。「モルニヤ」はロケットの名前にもなりました。
アラビア語:رعد(ラアド) / برق(バルク)
アラビア語では「رعد(raʿd/ラアド=雷鳴)」「برق(barq/バルク=稲妻)」を区別して使います。
ヘブライ語:רעם(ラアム) / ברק(バラク)
ヘブライ語では「רעם(raʿam/ラアム=雷鳴)」「ברק(barak/バラク=稲妻)」があり、聖書にも頻出します。
タイ語:ฟ้าร้อง(ファー ローン) / ฟ้าแลบ(ファー レープ)
タイ語では「ฟ้าร้อง(fáa róng/ファー ローン=雷鳴)」「ฟ้าแลบ(fáa læ̂p/ファー レープ=稲妻)」を区別して表現します。
ポルトガル語:trovão(トロヴァン) / relâmpago(ヘランパゴ)
ポルトガル語では「trovão(トロヴァン=雷鳴)」「relâmpago(ヘランパゴ=稲妻)」を区別して使います。
ヒンディー語:बिजली(ビジュリー) / गर्जन(ガルジャン)
ヒンディー語では「बिजली(bijlī/ビジュリー=稲妻)」と「गर्जन(garjan/ガルジャン=雷鳴)」を区別して表します。
インドネシア語:guntur(グントゥル) / kilat(キラット)
インドネシア語では「guntur(グントゥル=雷鳴)」「kilat(キラット=稲妻)」が使われます。
ベトナム語:sấm(サム) / chớp(チョップ)
ベトナム語では「sấm(サム=雷鳴)」「chớp(チョップ=稲妻)」を区別します。
トルコ語:gök gürültüsü(ギョク ギュルルトゥスュ) / şimşek(シムシェク)
トルコ語では「gök gürültüsü(ギョク ギュルルトゥスュ=雷鳴)」「şimşek(シムシェク=稲妻)」が一般的です。
ペルシャ語:رعد(ラアド) / برق(バルグ)
ペルシャ語では「رعد(raʿd/ラアド=雷鳴)」「برق(barq/バルグ=稲妻)」が一般的です。
最後に
この記事では、世界各国の言語での「雷」の表現をご紹介しました。「thunder」「lightning」「雷」「trueno」「Donner」など、どの文化でも「自然の力」「神秘」「畏怖」の象徴として扱われています。
ネーミングに使う場合は「力強さ」「衝撃」「スピード感」を表現でき、迫力ある印象を与えることができます。
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