「糸(いと)」は、織物や縫製に用いられる細長い繊維です。実用品としての意味のほか、比喩的に「縁」や「つながり」を表すこともあり、文学や歌詞などでも象徴的に使われます。
この記事では、各国語における「糸」の表現をまとめました。
世界各国の「糸」の表現まとめ
日本語:糸(いと)
日本語では「糸(いと)」と呼びます。縫い物や織物に使うほか、比喩的に「運命の糸」などの表現があります。
英語:thread(スレッド) / yarn(ヤーン) / string(ストリング)
英語では「thread(スレッド=縫い糸)」が一般的です。「yarn(ヤーン=編み糸)」「string(ストリング=ひも状の糸)」も文脈によって使い分けられます。
中国語:线(シエン) / 絲(スー)
中国語では「线(xiàn/シエン=糸)」が一般的です。古風な表記として「絲(sī/スー)」もあり、詩的な文脈で使われます。
韓国語:실(シル)
韓国語では「실(sil/シル=糸)」と呼びます。縫製用の糸や象徴的な「운명의 실(運命の糸)」などに使われます。
フランス語:fil(フィル)
フランス語では「fil(フィル=糸)」と呼ばれます。「fil de soie(フィル ド ソワ=絹糸)」など素材による区別もあります。
スペイン語:hilo(イロ)
スペイン語では「hilo(イロ=糸)」が一般的です。「hilo de oro(金の糸)」のように比喩的にも使われます。
ドイツ語:Faden(ファーデン) / Garn(ガルン)
ドイツ語では「Faden(ファーデン=糸)」が基本です。「Garn(ガルン=編み糸、縫い糸)」もあります。
イタリア語:filo(フィーロ)
イタリア語では「filo(フィーロ=糸)」と呼ばれます。直訳的な意味のほかに「filo del destino(運命の糸)」といった表現もあります。
ロシア語:нить(ニーチ) / пряжа(プリアジャ)
ロシア語では「нить(nit’/ニーチ=糸)」が一般的です。「пряжа(pryazha/プリアジャ=編み糸)」もあります。
アラビア語:خيط(ハイト)
アラビア語では「خيط(khayṭ/ハイト=糸)」と呼ばれます。「خيط من الأمل(希望の糸)」など比喩的表現でも用いられます。
ヘブライ語:חוט(フート)
ヘブライ語では「חוט(ḥut/フート=糸)」が基本です。裁縫だけでなく「חוט החיים(命の糸)」という表現もあります。
タイ語:ด้าย(ダーイ)
タイ語では「ด้าย(dâai/ダーイ=糸)」と呼ばれます。布や縫製に使う基本的な単語です。
ポルトガル語:fio(フィオ)
ポルトガル語では「fio(フィオ=糸)」と呼ばれます。「fio de esperança(希望の糸)」のように比喩的にも使われます。
ヒンディー語:धागा(ダーガー)
ヒンディー語では「धागा(dhāgā/ダーガー=糸)」と呼ばれます。衣服の縫製や象徴的な意味でも使われます。
インドネシア語:benang(ブナン)
インドネシア語では「benang(ブナン=糸)」と呼ばれます。縫製や伝統工芸でも重要な言葉です。
ベトナム語:sợi chỉ(ソイ チー)
ベトナム語では「sợi chỉ(ソイ チー=糸)」と呼ばれます。日常的に裁縫で使われる単語です。
トルコ語:ip(イプ)
トルコ語では「ip(イプ=糸、ひも)」が基本です。直訳的な糸の意味に加え、運命や縁を表す表現でも使われます。
ペルシャ語:رشته(レシュテ) / نخ(ナフ)
ペルシャ語では「رشته(reshteh/レシュテ=糸、筋)」や「نخ(nakh/ナフ=糸)」が使われます。比喩的に「つながり」を意味することもあります。
最後に
この記事では、世界各国の言語での「糸」の表現をご紹介しました。「thread」「fil」「hilo」「нитъ」「ip」など、シンプルな言葉でありながら文化的に「つながり」「運命」を象徴する重要な言葉です。
ネーミングに活かす場合は、「縁」「絆」「運命」といった象徴的な意味を前面に出すと、シンプルながら深みのある表現ができます。
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