「薔薇(ばら)」は、愛と美の象徴として古今東西で愛されてきた花です。 赤い薔薇は情熱、白は純潔、青は奇跡、黒は神秘を表し、色によって異なる意味を持ちます。 その香りや姿から「花の女王」とも呼ばれています。
この記事では、世界各国語における「薔薇」の表現と文化的な背景を紹介します。
世界各国の「薔薇」の表現まとめ
日本語:薔薇(ばら) / バラの花
日本語の「薔薇(ばら)」は、中国語由来の漢語で、奈良時代にはすでに記録があります。 花言葉は「愛」「美」「情熱」。特に赤い薔薇は恋愛の象徴として文学や音楽にも多く登場します。
英語:rose(ローズ)
英語では「rose(rose/ローズ)」が薔薇。 「a rose by any other name would smell as sweet(名前が違っても薔薇は甘く香る)」というシェイクスピアの名台詞にも登場し、愛の象徴とされています。
中国語:玫瑰(メイグイ) / 蔷薇(チャンウェイ)
中国語では「玫瑰(méiguī/メイグイ)」が最も一般的な薔薇、「蔷薇(qiángwēi/チャンウェイ)」は原種のバラを指します。 「玫瑰花(メイグイホア)」は恋愛・愛情の象徴で、詩や歌に頻出します。
韓国語:장미(チャンミ)
韓国語では「장미(jangmi/チャンミ)」が薔薇。 花言葉は「사랑(愛)」で、ドラマや歌でも“장미처럼 아름다운 사랑(薔薇のように美しい愛)”という表現がよく使われます。
フランス語:rose(ローズ)
フランス語でも「rose(rose/ローズ)」が薔薇。 「la rose」は女性名詞で、愛・美・優雅さを象徴します。 「La Vie en Rose(バラ色の人生)」という表現は、“希望と幸福に満ちた人生”の比喩です。
スペイン語:rosa(ローサ)
スペイン語では「rosa(rosa/ローサ)」が薔薇。 女性の名前としても人気があり、「rosa roja(赤いバラ)」は情熱の象徴、「rosa blanca(白いバラ)」は純潔を意味します。
ドイツ語:Rose(ローゼ)
ドイツ語では「Rose(Rose/ローゼ)」が薔薇。 「eine rote Rose(赤いバラ)」は愛を象徴し、「Rosenkrieg(ローゼンクリーク)」は“離婚争い”を意味するなど、比喩表現も豊富です。
イタリア語:rosa(ローザ)
イタリア語では「rosa(rosa/ローザ)」が薔薇。 「bella come una rosa(バラのように美しい)」という慣用句があり、女性の美しさを称える際に使われます。
ロシア語:роза(ローザ)
ロシア語では「роза(roza/ローザ)」が薔薇。 詩や歌では「любовь как роза(愛は薔薇のよう)」という比喩が多く、情熱と儚さの象徴です。
アラビア語:وردة(ワルダ)
アラビア語では「وردة(warda/ワルダ)」が薔薇。 イスラム詩では「ورد الحب(愛の花)」として愛情の象徴。 女性の名前にも使われます(例:Warda=“バラ”)。
ヘブライ語:ורד(ヴェレド)
ヘブライ語では「ורד(vered/ヴェレド)」が薔薇。 イスラエルでは一般的な女性名でもあり、「美しさ」「優雅さ」「生命力」を象徴します。
タイ語:กุหลาบ(クラーップ)
タイ語では「กุหลาบ(kulāp/クラーップ)」が薔薇。 愛の象徴としてバレンタインデーや恋人の日の贈り物としても人気です。
ポルトガル語:rosa(ホーザ)
ポルトガル語では「rosa(rosa/ホーザ)」が薔薇。 「rosa vermelha(赤いバラ)」は情熱の象徴、「rosa branca(白いバラ)」は純粋を表します。
ヒンディー語:गुलाब(グラーブ)
ヒンディー語では「गुलाब(gulāb/グラーブ)」が薔薇。 サンスクリット語由来で、香り高い花として愛・平和・神聖の象徴。インドでは宗教儀式や結婚式に欠かせません。
インドネシア語:mawar(マワール)
インドネシア語では「mawar(mawar/マワール)」が薔薇。 愛とロマンスの象徴であり、詩や歌に頻繁に登場します。「Bunga mawar(バラの花)」が一般的な言い方です。
ベトナム語:hoa hồng(ホア・ホン)
ベトナム語では「hoa hồng(hoa hồng/ホア・ホン)」が薔薇。 「hoa(花)」+「hồng(赤)」で“赤い花”の意。愛と美の象徴で、恋愛の贈り物に定番です。
トルコ語:gül(ギュル)
トルコ語では「gül(gül/ギュル)」が薔薇。 イスラム文化では預言者ムハンマドの象徴とされ、宗教詩や香料でも特別な意味を持ちます。
ペルシャ語:گل سرخ(ゴル・ソルフ) / گل رز(ゴル・ロズ)
ペルシャ語では「گل سرخ(gol sorkh/ゴル・ソルフ)」=“赤い花”、“گل رز(gol roz/ゴル・ロズ)”=“バラの花”。 古代から愛と神聖の象徴で、詩人ルーミーの作品にも頻繁に登場します。
最後に
この記事では、世界各国の「薔薇」の表現をご紹介しました。 「rose」「rosa」「gül」「गुलाब」「hoa hồng」など、どの言語でも“愛・美・情熱・生命力”の象徴として輝いています。
ネーミングに使う場合、「愛」「美」「永遠」「情熱」「香り」「優雅さ」などをイメージさせる、華やかで印象的な言葉として最適です。



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