「純粋(じゅんすい)」は、心や物質がまじりけなく清らかなことを指す言葉です。 日本では「純粋な心」「純粋な愛」「純粋な水」など、精神面・自然・感情に幅広く使われます。
この記事では、世界各国語における「純粋」の表現と、その文化的なニュアンスを紹介します。
世界各国の「純粋」の表現まとめ
日本語:純粋(じゅんすい) / 無垢(むく) / 清らか(きよらか)
「純粋(じゅんすい)」はまじりけがない状態を意味し、「無垢(むく)」は汚れのない心や魂を表します。「清らか(きよらか)」はより感覚的な美しさを含む言葉です。
英語:pure(ピュア) / innocent(イノセント) / genuine(ジェニュイン)
英語では「pure(pure/ピュア)」が最も近く、物理的にも精神的にも“純粋”を意味します。「innocent(イノセント)」は無邪気で罪のない、「genuine(ジェニュイン)」は偽りのない誠実さを表します。
中国語:纯洁(チュンジエ) / 纯粹(チュンツェイ)
中国語では「纯洁(chúnjié/チュンジエ)」が“清らか・汚れのない”という意味で最も一般的。「纯粹(chúncuì/チュンツェイ)」は“混じり気がない・本質的”という知的な純粋さを指します。
韓国語:순수(スンス) / 청순(チョンスン)
韓国語では「순수(sunsu/スンス)」が純粋、「청순(cheongsun/チョンスン)」が清楚・無垢のニュアンス。「순수한 마음(純粋な心)」は非常にポジティブな表現です。
フランス語:pur(ピュール) / innocent(イノサン) / sincère(サンセール)
フランス語では「pur(pur/ピュール)」が純粋、「innocent(innocent/イノサン)」は無垢、「sincère(sincère/サンセール)」は誠実・偽りのない心を表します。詩や恋愛の文脈にも頻出します。
スペイン語:puro(プーロ) / inocente(イノセンテ) / sincero(シンセロ)
スペイン語では「puro(puro/プーロ)」が“純粋”、“inocente(イノセンテ)”が無邪気・純真、「sincero(シンセロ)」が誠実を意味します。「corazón puro(純粋な心)」という表現がよく使われます。
ドイツ語:rein(ライン) / unschuldig(ウンシュルディヒ)
ドイツ語では「rein(rein/ライン)」が“清らか・純粋”、“unschuldig(unschuldig/ウンシュルディヒ)”は“罪のない・無垢”。哲学では「reine Seele(純粋な魂)」という表現が使われます。
イタリア語:puro(プーロ) / innocente(イノチェンテ) / sincero(シンチェーロ)
イタリア語でも「puro(puro/プーロ)」が最も一般的で、「innocente(innocente/イノチェンテ)」が無邪気、「sincero(sincero/シンチェーロ)」が誠実を意味します。「anima pura(純粋な魂)」という表現は詩や宗教文に多く見られます。
ロシア語:чистый(チーストゥイ) / невинный(ニヴィンヌィ) / искренний(イスクレンニィ)
ロシア語では「чистый(chistyy/チーストゥイ)」が純粋・清い、「невинный(nevinnyy/ニヴィンヌィ)」が無垢、「искренний(iskrenniy/イスクレンニィ)」が誠実。ロシア文学では「чистая душа(純粋な魂)」が頻出します。
アラビア語:نقي(ナキー) / طاهر(ターヒル) / صادق(サーディク)
アラビア語では「نقي(naqī/ナキー)」が“清らか・純粋”、“طاهر(ṭāhir/ターヒル)”が“神聖で汚れのない”、“صادق(ṣādiq/サーディク)”が“誠実・真実な”を意味します。
ヘブライ語:טהור(タホール) / תמים(タミーム)
ヘブライ語では「טהור(tahor/タホール)」が“清い・純粋”、“תמים(tamim/タミーム)”が“素朴・無垢”。宗教的文脈では「לב טהור(清い心)」が重要な表現です。
タイ語:บริสุทธิ์(ボリスット) / ใส(サイ)
タイ語では「บริสุทธิ์(borisut/ボリスット)」が純粋、「ใส(sai/サイ)」が“透き通った”。「จิตใจบริสุทธิ์(純粋な心)」という言い回しが一般的です。
ポルトガル語:puro(プーロ) / inocente(イノセンチ) / sincero(シンセロ)
ポルトガル語では「puro(puro/プーロ)」が“純粋”、“inocente(inocente/イノセンチ)”が無垢、「sincero(sincero/シンセロ)」が誠実。愛を表す詩で頻繁に登場します。
ヒンディー語:शुद्ध(シュッダ) / पवित्र(パヴィトラ)
ヒンディー語では「शुद्ध(śuddha/シュッダ)」が“純粋・清浄”、“पवित्र(pavitra/パヴィトラ)」が“神聖で清い”。宗教儀式でも頻出する重要な語です。
インドネシア語:murni(ムルニ) / tulus(トゥルス)
インドネシア語では「murni(murni/ムルニ)」が“純粋”、“tulus(tulus/トゥルス)」が“誠実で偽りのない”。「hati yang murni(純粋な心)」という表現が一般的です。
ベトナム語:thuần khiết(トゥアン・キエット) / trong sáng(チョン・サン)
ベトナム語では「thuần khiết(thuần khiết/トゥアン・キエット)」が“純粋・無垢”、“trong sáng(trong sáng/チョン・サン)」が“透明・清い心”。どちらも詩的な美を持つ表現です。
トルコ語:saf(サフ) / temiz(テミズ) / içten(イチテン)
トルコ語では「saf(saf/サフ)」が“純粋・無垢”、“temiz(temiz/テミズ)」が“清潔・清い”、“içten(içten/イチテン)」が“心からの・誠実な”を意味します。
ペルシャ語:پاک(パーク) / خالص(ハーレス) / بیگناه(ビー・ゴナーフ)
ペルシャ語では「پاک(pāk/パーク)」が“清い・神聖な”、“خالص(khāles/ハーレス)」が“混じり気のない・本物の”、“بیگناه(bī-gonāh/ビー・ゴナーフ)」が“無罪・無垢”。詩では「دل پاک(清い心)」がよく登場します。
最後に
この記事では、世界各国の「純粋」の表現をご紹介しました。 「pure」「puro」「rein」「순수」「纯洁」など、どの言語でも“清らかさ・真実・無垢・誠実”を象徴する美しい言葉です。
ネーミングに使う場合、「清らか」「本物」「透明」「優しさ」「光」などの印象を与える言葉として最適です。



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