「ミント」は、爽やかな香りと清涼感を持つハーブの一種です。お菓子や飲み物、アロマや薬用など、さまざまな用途で世界中に親しまれています。名前の由来はギリシャ神話の妖精「ミンテー(Minthe)」からきており、再生と純粋さを象徴します。
この記事では、各国語における「ミント」の表現をまとめました。
世界各国の「ミント」の表現まとめ
日本語:ミント / 薄荷(はっか)
日本語では外来語の「ミント」と、漢方・薬用植物としての「薄荷(はっか)」が使われます。「薄荷」は清涼感の象徴であり、古くから薬草や香料として利用されてきました。
英語:mint(ミント) / peppermint(ペパーミント) / spearmint(スペアミント)
英語では「mint(ミント)」が総称、「peppermint(ペパーミント)」はメントールを多く含む種類、「spearmint(スペアミント)」はマイルドな香りの品種を指します。新鮮さや清潔感の比喩にも使われます(例:fresh as mint)。
中国語:薄荷(ボーファ)
中国語では「薄荷(bòhe/ボーファ)」といい、薬用植物としての歴史が古く、清涼感や解熱を象徴します。中国医学では気を巡らせる作用を持つとされています。
韓国語:박하(パッカ) / 민트(ミントゥ)
韓国語では漢字語の「박하(bakha/パッカ)」が伝統的呼称で、「민트(minteu/ミントゥ)」は英語由来の現代語です。飲料や香料などに広く使われています。
フランス語:menthe(モント)
フランス語では「menthe(モント)」といいます。「menthe poivrée(ペパーミント)」「menthe verte(スペアミント)」など種類を区別します。「thé à la menthe(ミントティー)」はモロッコ文化でも有名です。
スペイン語:menta(メンタ)
スペイン語では「menta(メンタ)」といいます。「menta fresca(新鮮なミント)」や「té de menta(ミントティー)」などの表現が日常的です。爽快感やリフレッシュの象徴とされています。
ドイツ語:Minze(ミンツェ)
ドイツ語では「Minze(ミンツェ)」といいます。「Pfefferminze(ペッファーミンツェ)」=ペパーミント、「Krauseminze(クラウゼミンツェ)」=スペアミントなど、用途ごとに細分されています。
イタリア語:menta(メンタ)
イタリア語では「menta(メンタ)」といいます。「liquore alla menta(ミントリキュール)」や「menta piperita(ペパーミント)」など、食文化にも深く根付いています。
ロシア語:мята(ミャータ)
ロシア語では「мята(myata/ミャータ)」といいます。ハーブティーや薬用植物として広く使われ、「мятный чай(ミントティー)」などの表現もあります。
アラビア語:نعناع(ナアナー)
アラビア語では「نعناع(naʿnāʿ/ナアナー)」といいます。中東では「شاي بالنعناع(シャーイ・ビン・ナアナー/ミントティー)」が伝統的な飲み物として親しまれています。
ヘブライ語:נענע(ナアナ)
ヘブライ語では「נענע(na’na/ナアナ)」といい、アラビア語と同源です。イスラエルでも「תה נענע(テー・ナアナ/ミントティー)」が代表的な飲み物です。
タイ語:สะระแหน่(サラネー)
タイ語では「สะระแหน่(sà-rà-nɛ̂ː/サラネー)」といいます。料理やドリンクに使われ、爽やかさと清涼感の象徴です。
ポルトガル語:hortelã(オルテラン) / menta(メンタ)
ポルトガル語では「hortelã(オルテラン)」が伝統的な「ミント」の呼称で、「menta(メンタ)」も一般的に使われます。どちらも清涼感と癒しを象徴します。
ヒンディー語:पुदीना(プディーナー)
ヒンディー語では「पुदीना(pudīnā/プディーナー)」といいます。料理・チャツネ・お茶などに広く用いられ、「पुदीना की खुशबू(プディーナー キ クシュブー)」=「ミントの香り」という表現もあります。
インドネシア語:daun mint(ダウン ミント)
インドネシア語では「daun mint(ダウン ミント=ミントの葉)」といいます。飲料やデザートによく使われ、英語の「mint」がそのまま外来語化しています。
ベトナム語:bạc hà(バック ハー)
ベトナム語では「bạc hà(バック ハー)」といいます。香草として料理に使われ、薬草的な意味合いもあります。語源は漢越語で「薄荷」と同じです。
トルコ語:nane(ナーネ)
トルコ語では「nane(ナーネ)」といいます。ヨーグルト料理「cacık(ジャジュク)」や「nane çayı(ナーネ チャユ/ミントティー)」などで親しまれています。
ペルシャ語:نعناع(ナナー)
ペルシャ語でも「نعناع(na’nā/ナナー)」といい、アラビア語と同系統の言葉です。中東文化における「香りと清浄」の象徴です。
最後に
この記事では、世界各国の「ミント」の表現をご紹介しました。「mint」「menthe」「薄荷」「نعناع」など、どの言語でも「清涼」「癒し」「再生」を象徴する言葉として使われています。
ネーミングに使う場合は、「爽やかさ」「清潔感」「癒し」「自然」「リセット」を感じさせる穏やかな印象を与えます。
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