「正義(せいぎ)」は、人間社会における「正しさ」「公平さ」を表す言葉です。倫理や法律の基本概念として重要であり、文化や宗教ごとに異なるニュアンスを持っています。
この記事では、各国語における「正義」の表現をまとめました。
世界各国の「正義」の表現まとめ
日本語:正義(せいぎ)
日本語の「正義(せいぎ)」は、「正しいこと」「義務や道理にかなった行い」を意味し、法律や道徳の基盤を成す言葉です。
英語:justice(ジャスティス) / righteousness(ライチャスネス)
英語では「justice(ジャスティス=司法上の正義、公正)」と「righteousness(ライチャスネス=道徳的な正義、義)」の2つがよく使われます。
中国語:正义(ジェンイー) / 公正(ゴンジェン)
中国語では「正义(zhèngyì/ジェンイー=正義)」が一般的で、「公正(gōngzhèng/ゴンジェン=公平さ)」もよく用いられます。
韓国語:정의(ジョンウィ)
韓国語では「정의(jeong-ui/ジョンウィ=正義)」が一般的に使われます。社会運動や法の場でも多用される言葉です。
フランス語:justice(ジュスティス) / droiture(ドロワチュール)
フランス語では「justice(ジュスティス=正義、公正)」が一般的で、個人の誠実さを表す場合には「droiture(ドロワチュール=正直、公明正大)」も使われます。
スペイン語:justicia(フスティシア)
スペイン語では「justicia(justicia/フスティシア=正義、公正)」が用いられます。司法制度や日常表現の両方で頻出する言葉です。
ドイツ語:Gerechtigkeit(ゲレヒティヒカイト)
ドイツ語では「Gerechtigkeit(ゲレヒティヒカイト=正義、公正さ)」と表されます。哲学や法学でも頻出する概念です。
イタリア語:giustizia(ジュスティツィア)
イタリア語では「giustizia(ジュスティツィア=正義、公平)」と表され、法律用語としても日常会話としても使われます。
ロシア語:справедливость(スプラヴェドリーヴァスチ)
ロシア語では「справедливость(spravedlivost’/スプラヴェドリーヴァスチ=正義、公平さ)」が使われます。社会的・政治的な文脈で頻出します。
アラビア語:عدالة(アダーラ)
アラビア語では「عدالة(ʿadāla/アダーラ=正義、公平)」と表されます。イスラム法(シャリーア)でも中核的な概念です。
ヘブライ語:צֶדֶק(ツェデク)
ヘブライ語では「צֶדֶק(tzedek/ツェデク=正義、公正)」と表され、聖書にもたびたび登場する重要な概念です。
タイ語:ความยุติธรรม(クワーム ユッティタム)
タイ語では「ความยุติธรรม(khwām yuttitham/クワーム ユッティタム=正義、公平)」と表されます。法律や社会運動の文脈でも多用されます。
ポルトガル語:justiça(ジュスティーサ)
ポルトガル語では「justiça(ジュスティーサ=正義、公正)」と呼ばれ、司法制度を示す用語としても使われます。
ヒンディー語:न्याय(ニャーイ)
ヒンディー語では「न्याय(nyāya/ニャーイ=正義、公正)」と呼ばれ、サンスクリット哲学にも由来する伝統的な言葉です。
インドネシア語:keadilan(クアディラン)
インドネシア語では「keadilan(クアディラン=正義、公平)」が使われます。政治や社会活動でも日常的に用いられます。
ベトナム語:công lý(コンリー)
ベトナム語では「công lý(コンリー=正義、公平)」と呼ばれます。司法用語や社会的スローガンにも使われます。
トルコ語:adalet(アダレット)
トルコ語では「adalet(アダレット=正義、公正)」と呼ばれ、イスラム世界と同様に重要な概念です。
ペルシャ語:عدالت(エダーレット)
ペルシャ語では「عدالت(ʿedālat/エダーレット=正義、公平)」と呼ばれます。文学や政治でも頻繁に用いられます。
最後に
この記事では、世界各国の「正義」の表現をご紹介しました。「justice」「justicia」「Gerechtigkeit」「正义」「צֶדֶק」など、正義は普遍的でありながら文化ごとにニュアンスが異なる概念です。
ネーミングに使う場合は「信頼」「公平」「誠実さ」を象徴し、力強く普遍的な印象を与えることができます。
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