「喜び(よろこび)」は、心が満たされる瞬間を表す言葉です。 幸せ・感謝・達成・愛など、人生の中で感じる最もポジティブな感情を象徴します。
この記事では、各国語における「喜び」の表現と、文化的な背景やニュアンスの違いを紹介します。
世界各国の「喜び」の表現まとめ
日本語:喜び(よろこび) / 嬉しさ(うれしさ) / 幸せ(しあわせ)
日本語の「喜び(よろこび)」は、心が動いて明るくなる感情。 「嬉しさ」は日常的な幸福感、「幸せ」はより持続的で深い満足を指します。 感謝や他者とのつながりと結びつくことが多い言葉です。
英語:joy(ジョイ) / happiness(ハピネス) / delight(ディライト)
英語では「joy(joy/ジョイ)」が“深い喜び”、“happiness(ハピネス)”が“幸福全般”、“delight(ディライト)”が“歓喜”を意味します。 「pure joy(純粋な喜び)」という表現は特に美しい感情を表します。
中国語:喜悦(シーユエ) / 快乐(クァイラー) / 高兴(ガオシン)
中国語では「喜悦(xǐyuè/シーユエ)」が“喜び”、“快乐(kuàilè/クァイラー)」が“幸福”、“高兴(gāoxìng/ガオシン)」が“うれしい”という意味。 「喜(xǐ)」は祝いの象徴でもあり、赤い「囍」の文字は結婚式などで使われます。
韓国語:기쁨(キップム) / 행복(ヘンボク)
韓国語では「기쁨(gippeum/キップム)」が喜び、「행복(haengbok/ヘンボク)」が幸福。 詩や歌では「마음의 기쁨(心の喜び)」など、心の奥にある感情として表現されます。
フランス語:joie(ジョワ) / bonheur(ボヌール)
フランス語では「joie(joie/ジョワ)」が“喜び”、“bonheur(bonheur/ボヌール)」が“幸福”。 「joie de vivre(ジョワ・ド・ヴィーヴル)」=“生きる喜び”という美しい表現があります。
スペイン語:alegría(アレグリア) / felicidad(フェリシダ)
スペイン語では「alegría(alegría/アレグリア)」が“喜び”、“felicidad(felicidad/フェリシダ)」が“幸福”。 「¡Qué alegría verte!(会えてうれしい!)」など、日常でもよく使われます。
ドイツ語:Freude(フロイデ) / Glück(グリュック)
ドイツ語では「Freude(Freude/フロイデ)」が喜び、「Glück(Glück/グリュック)」が幸福。 ベートーヴェンの交響曲第9番「Freude, schöner Götterfunken(歓喜に寄せて)」にも登場する象徴的な語です。
イタリア語:gioia(ジョイア) / felicità(フェリチタ)
イタリア語では「gioia(gioia/ジョイア)」が“喜び”、“felicità(felicità/フェリチタ)」が“幸福”。 「piena di gioia(喜びに満ちた)」や「la dolce felicità(甘い幸福)」など、詩的表現に多く使われます。
ロシア語:радость(ラーダスチ) / счастье(シチャースチエ)
ロシア語では「радость(radost’/ラーダスチ)」が喜び、「счастье(schast’ye/シチャースチエ)」が幸福。 宗教的にも文学的にも深い意味を持つ語で、「радость души(魂の喜び)」という表現があります。
アラビア語:فرح(ファラフ) / سعادة(サアーダ)
アラビア語では「فرح(farah/ファラフ)」が“喜び”、“سعادة(sa‘āda/サアーダ)」が“幸福”。 「الفرح في القلب(心の喜び)」は、宗教詩にも登場する表現です。
ヘブライ語:שמחה(シムハー) / אושר(オーシェル)
ヘブライ語では「שמחה(simḥah/シムハー)」が“喜び”、“אושר(osher/オーシェル)」が“幸福”。 ユダヤ教の祭り「Simchat Torah(トーラーの喜び)」にも使われる重要な語です。
タイ語:ความสุข(クワーム・スック) / ความยินดี(クワーム・インディー)
タイ語では「ความสุข(khwaam suk/クワーム・スック)」が幸福、「ความยินดี(khwaam yindi/クワーム・インディー)」が喜び。 「ยินดีที่ได้รู้จัก(お会いできてうれしい)」などに使われます。
ポルトガル語:alegria(アレグリア) / felicidade(フェリシダージ)
ポルトガル語では「alegria(alegria/アレグリア)」が喜び、「felicidade(felicidade/フェリシダージ)」が幸福。 「com alegria(喜びをもって)」という表現が日常的に使われます。
ヒンディー語:आनंद(アーナンド) / खुशी(クシー)
ヒンディー語では「आनंद(ānand/アーナンド)」が“深い喜び”、“खुशी(khushī/クシー)」が“うれしさ”。 ヒンドゥー哲学では「आनंद」は神的な幸福を意味します。
インドネシア語:kegembiraan(クグンビラーン) / kebahagiaan(クバハギアーン)
インドネシア語では「kegembiraan(kegembiraan/クグンビラーン)」が喜び、「kebahagiaan(kebahagiaan/クバハギアーン)」が幸福。 どちらも人間関係や感謝を表す場面で多用されます。
ベトナム語:niềm vui(ニエム・ヴイ) / hạnh phúc(ハイン・フック)
ベトナム語では「niềm vui(niềm vui/ニエム・ヴイ)」が喜び、「hạnh phúc(hạnh phúc/ハイン・フック)」が幸福。 「niềm(心の)」+「vui(楽しい)」で“心の喜び”を表します。
トルコ語:sevinç(セヴィンチ) / mutluluk(ムトルルク)
トルコ語では「sevinç(sevinç/セヴィンチ)」が喜び、「mutluluk(mutluluk/ムトルルク)」が幸福。 「büyük sevinç(大きな喜び)」はお祝いの場で使われます。
ペルシャ語:شادی(シャーディ) / خوشی(ホシー) / سرور(スルール)
ペルシャ語では「شادی(shādi/シャーディ)」が喜び、「خوشی(khoshī/ホシー)」が幸福、「سرور(surūr/スルール)」が祝福に近い“歓喜”。 古代詩では「شادی」=“心の光”として表現されます。
最後に
この記事では、世界各国の「喜び」の表現をご紹介しました。 「joy」「joie」「alegría」「Freude」「喜悦」など、どの言語でも“幸福”“心の輝き”“感謝の瞬間”を象徴しています。
ネーミングに使う場合、「笑顔」「幸福」「光」「愛」「感動」など、前向きで温かい印象を与えるテーマに最適です。



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