「偽物」は、本物に似せて作られたもの、あるいは本物ではないと判明した存在を指す言葉です。否定的な意味合いが強い一方で、模倣・コピー・フェイクといった概念は、文化や時代によって評価や使われ方が大きく異なります。各言語では、悪意のある偽物と、単なる模造品・代替品とを区別する表現が使い分けられています。
本記事では世界各国の言葉での「偽物」の表現を紹介します。
世界各国の「偽物」の表現まとめ
日本語:偽物(にせもの) / 模造品(もぞうひん)
「偽物」は口語的で幅広く使われます。「模造品」は意図的に本物を模して作られた物を指し、やや客観的・説明的な表現です。
英語:fake(フェイク) / counterfeit(カウンターフィット)
「fake」は最も一般的な言い方です。「counterfeit」は通貨やブランド品など、違法性を伴う偽物を指す正式な表現です。
フランス語:faux(フォ) / contrefaçon(コントルファソン)
「faux」は形容詞的にも使われる一般語です。「contrefaçon」は法律・知的財産の文脈で使われる偽物を指します。
スペイン語:falso(ファルソ) / imitación(イミタシオン)
「falso」は本物でないことを示す一般語です。「imitación」は模倣品・コピーという比較的中立的な表現です。
イタリア語:falso(ファルソ) / contraffatto(コントラッファット)
「falso」は日常的な表現です。「contraffatto」は違法な偽物・贋作を指します。
ドイツ語:Fälschung(フェルシュング) / Imitation(イミタツィオーン)
「Fälschung」は贋作・偽造品を意味します。「Imitation」は見た目を真似た製品という中立的な語です。
中国語:假货(ジアフオ) / 伪造品(ウェイザオピン)
「假货」は日常的な偽物の表現です。「伪造品」は偽造された製品というやや硬い言い方です。
韓国語:가짜(カッチャ) / 위조품(ウィジョプム)
「가짜」は口語的で広く使われます。「위조품」は偽造品という正式表現です。
ロシア語:подделка(パジェールカ) / фальшивка(ファリシーフカ)
「подделка」は偽造品を指す一般語です。「фальшивка」はやや口語的で、ニセモノ感を強く出します。
ポルトガル語:falso(ファルソ) / falsificação(ファルシフィカソン)
「falso」は日常的な偽物表現です。「falsificação」は偽造行為や偽造品を指します。
トルコ語:sahte(サフテ) / taklit(タクリット)
「sahte」は偽物を意味する一般語です。「taklit」は模倣・コピーという意味で、やや中立的です。
アラビア語:مزيف(ムザイイフ) / تقليد(タクリード)
「مزيف」は偽の・偽物の意味です。「تقليد」は模倣品を指し、必ずしも悪意を含まない場合もあります。
スウェーデン語:förfalskning(フェルファルスクニング) / kopia(コピア)
「förfalskning」は偽造品を指す語です。「kopia」はコピー品という比較的軽い表現です。
最後に
偽物という言葉は、「本物とは何か」を問い直す鏡でもあります。fake、contrefaçon、假货――各言語が持つニュアンスの違いからは、社会が価値や信頼をどのように守ろうとしてきたかが見えてきます。偽物という概念は、人が本物を見極めようとしてきた歴史そのものです。



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