「王冠(おうかん)」は、王や女王など権威を持つ者が頭に戴く冠のことを指します。古代から権力・栄光・高貴さの象徴とされ、宝石や金で飾られることが多いです。
この記事では、各国語における「王冠」の表現をまとめました。
世界各国の「王冠」の表現まとめ
日本語:王冠(おうかん) / 冠(かんむり)
日本語では「王冠(おうかん)」や「冠(かんむり)」といいます。権力の象徴としてだけでなく、スポーツや称号などの比喩表現にも使われます(例:「三冠王」)。
英語:crown(クラウン) / coronet(コロネット)
英語では「crown(クラウン=王冠、戴冠する)」が最も一般的です。「coronet(コロネット)」は貴族などがつける小型の冠を指します。
中国語:王冠(ワングァン) / 皇冠(フアンガン)
中国語では「王冠(wángguān/ワングァン)」が一般的で、「皇冠(huángguān/フアンガン)」は特に金色の冠や王の象徴を意味します。
韓国語:왕관(ワングァン)
韓国語では「왕관(wang-gwan/ワングァン)」といい、中国語と同じ漢字表記を使います。王や女王を象徴する言葉として用いられます。
フランス語:couronne(クロンヌ)
フランス語では「couronne(クロンヌ)」といいます。語源はラテン語の「corona(冠)」で、花冠や勝利の冠にも使われます。
スペイン語:corona(コロナ)
スペイン語では「corona(コロナ)」といいます。ラテン語の「輪、冠」から来ており、「太陽のコロナ」などの天文学的意味にも使われます。
ドイツ語:Krone(クローネ)
ドイツ語では「Krone(クローネ)」といいます。通貨名やホテル名などにも使われ、格式と伝統を感じさせる言葉です。
イタリア語:corona(コローナ)
イタリア語では「corona(コローナ)」といいます。ラテン語由来で、王冠のほか「花冠」「聖人の光輪」などにも使われます。
ロシア語:корона(カローナ)
ロシア語では「корона(korona/カローナ)」といいます。ヨーロッパ諸語と同じく、ラテン語「corona」に由来します。
アラビア語:تاج(タージ)
アラビア語では「تاج(tāj/タージ)」といいます。インドの有名な建造物「タージ・マハル(王冠の宮殿)」の「タージ」も同語です。
ヘブライ語:כתר(ケテル)
ヘブライ語では「כתר(keter/ケテル)」といいます。ユダヤ神秘思想カバラでも「ケテル(冠)」は最高位の神聖を意味します。
タイ語:มงกุฎ(モンクット)
タイ語では「มงกุฎ(mongkut/モンクット)」といいます。タイ王室の象徴でもあり、第4代国王ラーマ4世の名「モンクット王」にも使われています。
ポルトガル語:coroa(コロア)
ポルトガル語では「coroa(コロア)」といいます。王冠を意味するほか、年長者への敬称(例:「老紳士」)にも使われます。
ヒンディー語:मुकुट(ムクット) / ताज(タージ)
ヒンディー語では「मुकुट(mukuṭ/ムクット=冠)」が一般的で、「ताज(tāj/タージ)」もアラビア語由来の言葉として使われます。
インドネシア語:mahkota(マフコタ)
インドネシア語では「mahkota(マフコタ)」といいます。サンスクリット語起源で、「王冠」「栄誉」の意味を持ちます。
ベトナム語:vương miện(ヴオン ミエン)
ベトナム語では「vương miện(ヴオン ミエン)」といいます。漢字語の「王冕」に由来し、正式な王の冠を意味します。
トルコ語:taç(ターチ)
トルコ語では「taç(taç/ターチ)」といいます。ペルシャ語「tāj(タージ)」が語源で、王権・栄光の象徴です。
ペルシャ語:تاج(タージ)
ペルシャ語では「تاج(tāj/タージ)」といいます。古代ペルシャ王の冠にもこの語が使われ、「栄光」や「高貴」を表します。
最後に
この記事では、世界各国の「王冠」の表現をご紹介しました。「crown」「corona」「tāj」「Krone」「couronne」など、どの言語でも「権威」「栄光」「高貴さ」の象徴として使われています。
ネーミングに使う場合は、「威厳」「頂点」「尊厳」「成功」をイメージさせる言葉として非常に力強い印象を与えます。



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