「彼岸花(ひがんばな)」は、秋のお彼岸の時期に咲く真っ赤な花として知られる植物です。日本では曼珠沙華(まんじゅしゃげ)とも呼ばれ、仏教的な意味合いを持つ花でもあります。
その鮮烈な赤色から「情熱」「再会」「死と再生」などを象徴する一方、墓地や田んぼのあぜ道に多く植えられたことから、不吉なイメージとも結びついてきました。
この記事では、様々な国と文化で使われる「彼岸花」の表現をご紹介します。
- 世界の『彼岸花』の表現を一挙紹介します
 
世界各国の「彼岸花」の表現まとめ
日本語:彼岸花(ひがんばな) / 曼珠沙華(まんじゅしゃげ)
日本語では「彼岸花(ひがんばな)」と呼ばれ、仏教語では「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」とも表されます。仏教の経典では天界の花とされ、吉兆を表す語でもあります。
英語:red spider lily(レッド スパイダー リリー)
英語では「red spider lily(赤い蜘蛛の百合)」と呼ばれます。花弁の形が蜘蛛の脚のように見えることから名付けられました。
中国語:彼岸花(ビーアンホア) / 曼珠沙华(マンジュシャホア)
中国語でも「彼岸花(bǐ’àn huā/ビーアンホア)」と呼ばれ、日本と同様に仏教的背景を持ちます。また「曼珠沙华(mànzhūshāhuá/マンジュシャホア)」という表記も一般的です。
韓国語:상사화(サンサファ)
韓国語では「상사화(sangsahwa/サンサファ)」と呼ばれます。「相思華」とも書き、葉と花が同時に出会うことがないため「相思(会えない恋)」の花とされています。
フランス語:lis araignée rouge(リザラニエ ルージュ)
フランス語では「lis araignée rouge(赤い蜘蛛の百合)」と表現されます。植物学的には「Lycoris radiata」の名で紹介されることが多いです。
スペイン語:lirio araña rojo(リリオ アラーニャ ロホ)
スペイン語では「lirio araña rojo(赤い蜘蛛の百合)」と呼ばれます。直訳的で、見た目の特徴をそのまま表しています。
ドイツ語:Rote Spinnenlilie(ローテ シュピネンリリエ)
ドイツ語では「Rote Spinnenlilie(赤い蜘蛛のユリ)」と呼ばれます。園芸や植物図鑑で用いられる表現です。
イタリア語:giglio ragno rosso(ジリオ ラーニョ ロッソ)
イタリア語では「giglio ragno rosso(赤い蜘蛛のユリ)」と表現されます。観賞用植物として紹介されることが多いです。
ロシア語:лилия-паук красная(リリヤ パウーク クラスナヤ)
ロシア語では「лилия-паук красная(liliya-pauk krasnaya/リリヤ パウーク クラスナヤ=赤い蜘蛛のユリ)」と呼ばれます。外来植物として紹介されます。
アラビア語:زنبق العنكبوت الأحمر(ザンバク アル=アンカブート アル=アフマル)
アラビア語では「زنبق العنكبوت الأحمر(zanbaq al-ʿankabūt al-aḥmar/ザンバク アル=アンカブート アル=アフマル=赤い蜘蛛のユリ)」と表現されます。
ヘブライ語:שושן העכביש האדום(ショーシャン ハアカヴィーシュ ハアドム)
ヘブライ語では「שושן העכביש האדום(shoshan ha-akavish ha-adom/ショーシャン ハアカヴィーシュ ハアドム=赤い蜘蛛のユリ)」と呼ばれます。
最後に
この記事では、世界各国の言語での「彼岸花」の表現をご紹介しました。
「彼岸花」「red spider lily」「상사화」など、呼び名は異なりますが、共通して「強烈な赤い花」と「生と死や別れ」を象徴するイメージが込められています。
各国語の表現を知ることで、彼岸花の持つ神秘性と文化的背景をより深く味わえるでしょう。



			
			
			
			
			
			
			
			
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