「髭」は、口の周りや顎、頬に生える毛を指し、成熟・威厳・個性・信念の象徴として扱われてきました。文化や時代によって、権威の印、禁欲、反抗、ファッションなど意味合いは大きく変化します。各言語では部位や形状、価値づけに応じて言い分けがなされています。
本記事では世界各国の言葉での「髭」の表現を紹介します。
世界各国の「髭」の表現まとめ
日本語:髭(ひげ) / 口髭(くちひげ)・顎髭(あごひげ)
「髭」は総称です。部位によって「口髭」「顎髭」などと細かく呼び分けられます。
英語:beard(ビアード) / mustache(マスタッシュ)
「beard」は顎や頬を含む髭全体を指します。「mustache」は上唇の口髭のみを意味します。
フランス語:barbe(バルブ) / moustache(ムスタッシュ)
「barbe」は顎髭を中心とした総称です。「moustache」は口髭を指します。
スペイン語:barba(バルバ) / bigote(ビゴテ)
「barba」は髭全体を指します。「bigote」は口髭専用の語です。
イタリア語:barba(バルバ) / baffi(バッフィ)
「barba」は顎髭を含む総称です。「baffi」は口髭を複数形で表します。
ドイツ語:Bart(バルト) / Schnurrbart(シュヌルバルト)
「Bart」は髭全般を指します。「Schnurrbart」は口髭の正式名称です。
中国語:胡子(フーズ) / 鬍鬚(フーシュー)
「胡子」は口語的な髭の総称です。「鬍鬚」はやや文語的で、顎髭を含む表現です。
韓国語:수염(スヨム) / 콧수염(コッスヨム)
「수염」は髭全般を指します。「콧수염」は口髭を意味します。
ロシア語:борода(バラダー) / усы(ウスィ)
「борода」は顎髭を中心とした表現です。「усы」は口髭を意味します。
ポルトガル語:barba(バルバ) / bigode(ビゴージ)
「barba」は髭全体を指します。「bigode」は口髭の意味です。
トルコ語:sakal(サカル) / bıyık(ビュユク)
「sakal」は顎髭を中心とした表現です。「bıyık」は口髭を指します。
アラビア語:لحية(ルフヤ) / شارب(シャーリブ)
「لحية」は顎髭を意味します。「شارب」は口髭を指します。
スウェーデン語:skägg(シェッグ) / mustasch(ムスタシュ)
「skägg」は髭全般の語です。「mustasch」は口髭を指します。
最後に
髭は、単なる体毛ではなく、その人の生き方や価値観を映す装いでもあります。beard、barba、胡子――どの言語でも、髭は「成熟」「主張」「個性」と結びついて語られてきました。「髭」という言葉は、人が自分の在り方を外見に託してきた歴史を静かに物語っています。



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