「灰(はい)」は、火が燃え尽きたあとに残る粉状の物質を指します。終わりや死を象徴すると同時に、そこからの再生や浄化のイメージも持つ言葉です。
この記事では、各国語における「灰」の表現をまとめました。
世界各国の「灰」の表現まとめ
日本語:灰(はい) / 灰燼(かいじん)
日本語では「灰(はい)」が一般的で、「灰燼(かいじん=すべてが焼けて灰となる)」という文学的な表現もあります。
英語:ash(アッシュ) / ashes(アッシズ)
英語では「ash(アッシュ=灰)」が単数形で、「ashes(アッシズ=灰、遺灰、遺骨)」は比喩や宗教的な文脈でよく使われます。
中国語:灰(フイ) / 灰烬(ホイジン)
中国語では「灰(huī/フイ=灰)」が一般的で、「灰烬(huījìn/ホイジン=燃え尽きた灰、残灰)」という表現もあります。
韓国語:재(チェ) / 잿더미(チェットミ)
韓国語では「재(jae/チェ=灰)」が一般的で、「잿더미(jaetteomi/チェットミ=灰の山、燃え跡)」という表現も使われます。
フランス語:cendre(サーンドル)
フランス語では「cendre(サーンドル=灰)」が一般的で、複数形「cendres(サーンドル)」は遺灰や象徴的な意味を持ちます。
スペイン語:ceniza(セニサ)
スペイン語では「ceniza(セニサ=灰)」が一般的で、宗教的儀式「灰の水曜日(Miércoles de Ceniza)」にも使われます。
ドイツ語:Asche(アッシェ)
ドイツ語では「Asche(アッシェ=灰)」が一般的で、比喩的に「aus der Asche auferstehen(灰からよみがえる)」という表現があります。
イタリア語:cenere(チェネレ)
イタリア語では「cenere(チェネレ=灰)」が使われます。象徴的に「愛の燃えかす」などにも用いられます。
ロシア語:пепел(ピェーペル)
ロシア語では「пепел(pepel/ピェーペル=灰)」が一般的です。文学で「灰からの再生」を意味する表現によく登場します。
アラビア語:رماد(ルマード)
アラビア語では「رماد(ramād/ルマード=灰)」が一般的です。イスラム文化でも死や終焉を象徴する表現に使われます。
ヘブライ語:אפר(エフェル)
ヘブライ語では「אפר(efer/エフェル=灰)」が一般的で、旧約聖書にも頻繁に登場する言葉です。
タイ語:ขี้เถ้า(キー タオ)
タイ語では「ขี้เถ้า(khî-thâo/キー タオ=灰)」が一般的です。家庭や宗教的文脈で広く用いられます。
ポルトガル語:cinza(シンザ)
ポルトガル語では「cinza(シンザ=灰)」が一般的で、「cinzas(シンザス)」は遺灰や象徴的表現として使われます。
ヒンディー語:राख(ラーク)
ヒンディー語では「राख(rākh/ラーク=灰)」が一般的で、ヒンドゥー教の儀式でも重要な意味を持ちます。
インドネシア語:abu(アブ)
インドネシア語では「abu(アブ=灰)」が一般的で、日常語としても広く使われます。
ベトナム語:tro(チョー) / tro tàn(チョー タン)
ベトナム語では「tro(チョー=灰)」が一般的で、「tro tàn(チョー タン=燃え跡の灰)」も使われます。
トルコ語:kül(キュル)
トルコ語では「kül(キュル=灰)」が一般的で、比喩的に「希望が灰になる」といった表現にも使われます。
ペルシャ語:خاکستر(ハーケスター)
ペルシャ語では「خاکستر(khākestar/ハーケスター=灰)」が一般的で、詩や文学にも頻繁に登場します。
最後に
この記事では、世界各国の「灰」の表現をご紹介しました。「ash」「ceniza」「Asche」「пепел」など、各言語で響きやニュアンスが異なり、終焉と再生の両方を象徴する言葉です。
ネーミングに使う場合は「破壊からの再生」「循環」「浄化」を象徴し、深い余韻を持つ言葉として活用できます。
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