「もったいない」は、物・時間・機会・才能などが十分に活かされず失われてしまうことを惜しむ、日本語特有の感覚を表す言葉です。
単なる節約意識ではなく、感謝・敬意・循環といった価値観を含み、環境意識や倫理観とも深く結びついてきました。各言語では「無駄」「惜しさ」「価値の未活用」といった要素に分けて表現されます。
本記事では世界各国の言葉での「もったいない」の表現を紹介します。
ドンピシャな表現としては「Mottainai(もったいない)」が世界でも用いられます。
世界各国の「もったいない」の表現まとめ
日本語:もったいない / 無駄(むだ)
「もったいない」は価値を活かしきれないことへの惜しみと敬意を含みます。「無駄」は結果として使われなかった事実を指す、より客観的な表現です。
英語:what a waste(ワット・ア・ウェイスト) / wasteful(ウェイストフル)
「what a waste」は惜しむ気持ちを表す口語表現です。「wasteful」は無駄が多い状態や行為を指します。
フランス語:quel gâchis(ケル・ガシ) / dommage(ドマージュ)
「quel gâchis」は無駄になったことへの嘆きを表します。「dommage」は機会損失を惜しむニュアンスが強い語です。
スペイン語:qué desperdicio(ケ・デスペルディシオ) / es una pena(エス・ウナ・ペナ)
「qué desperdicio」は物理的な無駄を指します。「es una pena」は残念だ・惜しいという感情表現です。
イタリア語:che spreco(ケ・スプレーコ) / peccato(ペッカート)
「che spreco」は無駄遣いへの嘆きです。「peccato」は惜しい・残念だという感情を含みます。
ドイツ語:verschwendet(フェアシュヴェンデット) / schade(シャーデ)
「verschwendet」は浪費・無駄になった状態を指します。「schade」は惜しい・残念だという感情語です。
中国語:可惜(カーシー) / 浪费(ランフェイ)
「可惜」は惜しい・もったいないという感情を表します。「浪费」は無駄遣い・浪費を指します。
韓国語:아깝다(アッカプタ) / 낭비(ナンビ)
「아깝다」は日本語の「もったいない」に非常に近い感覚を持つ表現です。「낭비」は浪費・無駄を意味します。
ロシア語:жаль(ジャーリ) / пустая трата(プスターヤ・トラータ)
「жаль」は惜しい・残念という感情語です。「пустая трата」は無駄な消費・浪費を指します。
ポルトガル語:que desperdício(キ・デスペルディシオ) / é uma pena(エ・ウマ・ペナ)
「que desperdício」は無駄への嘆きです。「é uma pena」は惜しいという感情表現です。
トルコ語:yazık(ヤズック) / israf(イスラフ)
「yazık」は惜しい・気の毒だという感情を含みます。「israf」は浪費・無駄遣いを意味します。
アラビア語:يا للخسارة(ヤー・リルハサーラ) / تبذير(タブズィール)
「يا للخسارة」は惜しい・残念だという嘆きです。「تبذير」は浪費・無駄遣いを指します。
スウェーデン語:slöseri(スルーセリ) / synd(スィンド)
「slöseri」は浪費・無駄を意味します。「synd」は惜しい・残念だという感情的表現です。
最後に
「もったいない」は、失われた価値に気づく感性そのものです。what a waste、아깝다、可惜――どの言語でも近い表現は存在しますが、価値への敬意まで含む点に、日本語独自の深さがあります。「もったいない」という言葉は、人が世界の恵みを大切に扱おうとしてきた心の姿を映しています。



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