「たぬき(狸)」を表す外国語まとめ。各国の言葉でなんと言う?

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「たぬき(狸)」は、日本特有の動物で、正式には「ニホンタヌキ(Nyctereutes procyonoides viverrinus)」と呼ばれます。 民話では人間に化ける妖怪として登場する一方、「信楽焼のたぬき像」などでは商売繁盛や福を呼ぶ象徴にもなっています。

目次

世界各国の「たぬき」の表現まとめ

日本語:狸(たぬき)

日本語の「狸(たぬき)」は、昔話や神社の伝承でおなじみの動物。 「化け狸」は人をだますがどこか憎めない存在として愛されています。 また「信楽たぬき」は商売繁盛の縁起物として全国に広まりました。

英語:raccoon dog(ラクーン・ドッグ) / tanuki(タヌキ)

英語では「raccoon dog(raccoon dog/ラクーン・ドッグ)」が一般的な訳。 直訳すると“アライグマのような犬”という意味ですが、 最近では日本文化を背景に「tanuki(タヌキ)」がそのまま英語圏でも通じるようになっています。 映画『POM POKO(平成狸合戦ぽんぽこ)』の影響も大きいです。

フランス語:chien viverrin(シアン・ヴィヴェラン) / tanuki(タヌキ)

フランス語では「chien viverrin(chien viverrin/シアン・ヴィヴェラン)」=“タヌキ犬”と呼ばれます。 動物学的な呼称ですが、近年は「tanuki(タヌキ)」として日本語名がそのまま通用するようになっています。

スペイン語:perro mapache(ペロ・マパチェ) / tanuki(タヌキ)

スペイン語では「perro mapache(perro mapache/ペロ・マパチェ)」=“アライグマ犬”。 ラテンアメリカでは珍しい動物のため、文化紹介では「tanuki」とそのまま表記されることも多いです。

イタリア語:cane procione(カーネ・プロチョーネ) / tanuki(タヌキ)

イタリア語では「cane procione(cane procione/カーネ・プロチョーネ)」=“アライグマ犬”。 こちらも動物学的な訳ですが、ジブリ作品の人気により「tanuki(タヌキ)」としても知られています。

ドイツ語:Marderhund(マルダーフント) / Tanuki(タヌキ)

ドイツ語では「Marderhund(Marderhund/マルダーフント)」=“イタチ犬”が学術的な名称。 動物園や自然番組ではこの語が使われますが、 日本文化を紹介する際は「Tanuki」と表記され、神秘的な存在として親しまれています。

中国語:貉(ハー) / 貉子(ハーズ)

中国語では「貉(hé/ハー)」または「貉子(háizi/ハーズ)」と呼ばれます。 かつて中国北方にも分布していた動物で、“似狗似狐(犬にも狐にも似る)”として記録に残ります。 現代では稀少動物の一種として知られます。

韓国語:너구리(ノグリ)

韓国語では「너구리(neoguri/ノグリ)」がタヌキ。 韓国でも昔話に登場し、狡猾だがどこか間抜けなキャラクターとして描かれます。 また、人気ラーメン「ノグリ(너구리)」のマスコットとしても有名です。

ロシア語:енотовидная собака(イェノタヴィードナヤ・サバーカ)

ロシア語では「енотовидная собака(enotovidnaya sobaka/イェノタヴィードナヤ・サバーカ)」=“アライグマのような犬”。 極東ロシアにも生息し、民間では“лесной призрак(森の幽霊)”とも呼ばれます。

ポルトガル語:cão-guaxinim(カオン・グアシニン) / tanuki(タヌキ)

ポルトガル語では「cão-guaxinim(cão-guaxinim/カオン・グアシニン)」=“アライグマ犬”。 しかし、日本文化圏では「tanuki(タヌキ)」が定着しつつあります。 特にジブリ映画『Pom Poko』はブラジルでも人気です。

トルコ語:rakun köpeği(ラクン・キョペイ)

トルコ語では「rakun köpeği(rakun köpeği/ラクン・キョペイ)」=“アライグマ犬”。 トルコでは在来種ではないため、主に生物学的な表現として使われます。

アラビア語:كلب الراكون(カルブ・アル・ラクーン)

アラビア語では「كلب الراكون(kalb al-rakūn/カルブ・アル・ラクーン)」=“アライグマ犬”。 自然誌の文脈で紹介されることが多く、日本文化を指す場合は「تانّوكي(tannūki/タヌーキ)」と音訳されます。

ヒンディー語:रैकून कुत्ता(レークーン・クッタ) / तनुकी(タヌキ)

ヒンディー語では「रैकून कुत्ता(raikūn kuttā/レークーン・クッタ)」が学術的な訳語。 ただしアジア動物として紹介される際は「तनुकी(tanuki/タヌキ)」とも表記されます。

インドネシア語:anjing rakun(アンジン・ラクン) / tanuki(タヌキ)

インドネシア語では「anjing rakun(anjing rakun/アンジン・ラクン)」=“アライグマ犬”。 日本のアニメ文化の影響で「tanuki」という言葉が若者層に浸透しています。

ベトナム語:chó gấu trúc(チョー・ガウ・チュック) / tanuki(タヌキ)

ベトナム語では「chó gấu trúc(chó gấu trúc/チョー・ガウ・チュック)」=“パンダ犬”と訳されることもありますが、 文化的な紹介では「tanuki(タヌキ)」がそのまま使われることが多いです。

ペルシャ語:سگ راکون(サグ・ラクーン) / تانوکی(タヌキ)

ペルシャ語では「سگ راکون(sag rākun/サグ・ラクーン)」が直訳の“アライグマ犬”。 ただし、アジアの民話を紹介する文脈では「تانوکی(tanuki/タヌキ)」という音訳が使われます。

最後に

この記事では、世界各国の「たぬき」の表現をご紹介しました。 「raccoon dog」「Marderhund」「貉」「너구리」「tanuki」など、 どの言語でも“変化・愛嬌・幸運・ずる賢さ”を象徴する存在です。

ネーミングとしては、「変化の精」「Tanuki Spirit」「笑う狸」「福を呼ぶ影」など、 ユーモアや神秘、和の幻想をテーマにした表現に最適です。

\次の言葉を探そう!/

この記事の執筆者
ワーグリ編集部

この記事はワーグリ編集部が企画・執筆・編集を行っております。

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