「桃(もも)」は、春に花を咲かせ、夏に果実を実らせる果樹。 東洋では「仙果(せんか)」と呼ばれ、長寿・魔除け・愛の象徴。 西洋でも「愛・若さ・美の果実」として扱われ、神話や絵画に多く登場します。
世界各国の「桃」の表現まとめ
日本語:桃(もも)
日本語の「桃」は、古来より邪気を祓う果実とされ、ひな祭りにも登場します。 花言葉は「愛の告白」「幸福の訪れ」「気立てのよさ」。 神話ではイザナギが黄泉の国で桃を投げ、魔を退けたと伝えられています。
英語:peach(ピーチ) / peach blossom(ピーチ・ブロッサム)
英語では「peach(peach/ピーチ)」が果実、「peach blossom(ピーチ・ブロッサム)」が花を指します。 「You’re a peach!」は“あなたは素敵な人”という褒め言葉。 若さや美しさを象徴する表現でもあります。
フランス語:pêche(ペッシュ) / fleur de pêcher(フルール・ド・ペシェ)
フランス語では「pêche(pêche/ペッシュ)」が果実、「fleur de pêcher(フルール・ド・ペシェ)」が桃の花。 香水などでは“やさしく甘い香り”の代名詞。 「couleur pêche(ピーチ色)」は淡く温かいピンクを意味します。
スペイン語:melocotón(メロコトン) / durazno(ドゥラスノ)
スペイン語では「melocotón(melocotón/メロコトン)」がスペイン本土での呼び名、 南米では「durazno(durazno/ドゥラスノ)」が一般的です。 “dulce como un melocotón(桃のように甘い)”という表現もあります。
イタリア語:pesca(ペスカ) / fiore di pesco(フィオーレ・ディ・ペスコ)
イタリア語では「pesca(pesca/ペスカ)」が桃、「fiore di pesco(フィオーレ・ディ・ペスコ)」が桃の花。 「color pesca(ペスカ色)」は柔らかな肌色・ピンクベージュを指します。
ドイツ語:Pfirsich(フィルジヒ) / Pfirsichblüte(フィルジヒブリューテ)
ドイツ語では「Pfirsich(Pfirsich/フィルジヒ)」が果実、 「Pfirsichblüte(Pfirsichblüte/フィルジヒブリューテ)」が桃の花。 健康や春の訪れの象徴とされています。
中国語:桃(タオ) / 桃花(タオホア)
中国語では「桃(táo/タオ)」が果実、「桃花(táohuā/タオホア)」が花。 “桃花運(táohuā yùn)”は“恋愛運が上がる”という意味で使われます。 古代から“長寿と愛の果実”として尊ばれています。
韓国語:복숭아(ボクスンア) / 복숭아꽃(ボクスンアコッ)
韓国語では「복숭아(boksunga/ボクスンア)」が桃、 「복숭아꽃(boksunga-kkot/ボクスンアコッ)」が桃の花。 春のシンボルであり、恋や美の象徴です。
ロシア語:персик(ペールシク) / персиковый цвет(ペールシコヴィイ・ツヴェート)
ロシア語では「персик(persik/ペールシク)」が桃。 「персиковый цвет(persikovyy tsvet/ペールシコヴィイ・ツヴェート)」は“ピーチ色”を意味します。 美・若さ・女性らしさを表す色として人気です。
ポルトガル語:pêssego(ペセゴ) / flor de pêssego(フロール・ジ・ペセゴ)
ポルトガル語では「pêssego(pêssego/ペセゴ)」が果実。 「flor de pêssego(flor de pêssego/フロール・ジ・ペセゴ)」は“桃の花”。 ブラジルでは甘く優しい人を指して“um pêssego(可愛い人)”と呼ぶこともあります。
トルコ語:şeftali(シェフタリ) / şeftali çiçeği(シェフタリ・チチェイ)
トルコ語では「şeftali(şeftali/シェフタリ)」が桃、 「şeftali çiçeği(şeftali çiçeği/シェフタリ・チチェイ)」が桃の花。 春の象徴として詩や歌にも登場します。
アラビア語:خوخ(ハウフ) / زهرة الخوخ(ザフラトゥ・アルハウフ)
アラビア語では「خوخ(khawkh/ハウフ)」が桃。 「زهرة الخوخ(zahrat al-khawkh/ザフラトゥ・アルハウフ)」は“桃の花”。 香り高く、柔らかな美の象徴として使われます。
ヒンディー語:आड़ू(アードゥー)
ヒンディー語では「आड़ू(āṛū/アードゥー)」が桃。 北インドの果物市場ではポピュラーな夏の果実です。 “मीठा आड़ू(甘い桃)”は恋愛を表す比喩でも使われます。
インドネシア語:buah persik(ブア・プルシク)
インドネシア語では「buah persik(buah persik/ブア・プルシク)」が桃。 「buah」は果物、「persik」はペルシア(原産地)に由来する言葉です。
ベトナム語:quả đào(クア・ダオ) / hoa đào(ホア・ダオ)
ベトナム語では「quả đào(quả đào/クア・ダオ)」が桃、「hoa đào(hoa đào/ホア・ダオ)」が桃の花。 旧正月(テト)には桃の花が幸福と繁栄の象徴として飾られます。
ペルシャ語:هلو(ハルー) / شکوفهٔ هلو(シャコーフェ・ハルー)
ペルシャ語では「هلو(halu/ハルー)」が桃。 「شکوفهٔ هلو(shokufe-ye halu/シャコーフェ・ハルー)」は“桃の花”。 古典詩では愛・春・希望の象徴として多用されます。
最後に
この記事では、世界各国の「桃」の表現をご紹介しました。 「peach」「pêche」「melocotón」「táo」「şeftali」「quả đào」など、どの言語でも“愛・長寿・春・幸福”の象徴です。
ネーミングとしては、「桃色の約束」「花と実」「sweet blossom」「Momoka」など、 優しさ・春・幸福感を伝えるテーマにぴったりです。



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