「骨(ほね)」は、人や動物の体を支える構造であり、生命の象徴でもあります。 同時に「死後に残るもの」として、魂・祖先・再生のシンボルにもなっています。
この記事では、世界各国語における「骨」の表現を紹介します。
世界各国の「骨」の表現まとめ
日本語:骨(ほね) / 白骨(はっこつ) / 骸(むくろ)
「骨(ほね)」は、体の内部構造を支える存在であり、 比喩的には「骨のある人」「骨を惜しむ」など、強さや努力を意味する言葉としても使われます。 「白骨」は死や無常の象徴、「骸(むくろ)」は命を失った肉体を指します。
英語:bone(ボーン) / skeleton(スケルトン) / remains(リメインズ)
英語では「bone(bone/ボーン)」が基本的な“骨”。 全体構造としては「skeleton(スケルトン)」=“骨格”、 遺骨を指すときには「remains(リメインズ)」が使われます。 「to the bone(骨の髄まで)」は“徹底的に”という比喩表現です。
中国語:骨头(グートウ) / 骨骼(グーガー)
中国語では「骨头(gǔtou/グートウ)」が一般的な“骨”。 「骨骼(gǔgé/グーガー)」は骨格のことを指します。 「有骨气(骨気がある)」は“信念を持った人”を意味します。
韓国語:뼈(ピョ) / 해골(ヘゴル)
韓国語では「뼈(ppyeo/ピョ)」が骨。 「해골(haegol/ヘゴル)」は“骸骨・スケルトン”を意味します。 「뼈까지(骨まで)」という表現は“心の底から”という強調表現でもあります。
フランス語:os(オス) / squelette(スクレット)
フランス語では「os(os/オス)」が骨、「squelette(squelette/スクレット)」が骨格。 「jusqu’aux os(骨まで)」という表現は“徹底的に・深く”という比喩的意味で使われます。
スペイン語:hueso(ウェソ) / esqueleto(エスケレト)
スペイン語では「hueso(hueso/ウェソ)」が骨、「esqueleto(esqueleto/エスケレト)」が骨格。 「hasta los huesos(骨の髄まで)」は“心から・完全に”の意味で使われます。
ドイツ語:Knochen(クノッヘン) / Skelett(スケレット)
ドイツ語では「Knochen(Knochen/クノッヘン)」が骨、「Skelett(Skelett/スケレット)」が骨格。 「bis auf die Knochen(骨の髄まで)」という慣用句もあります。
イタリア語:osso(オッソ) / scheletro(スケレートロ)
イタリア語では「osso(osso/オッソ)」が骨、「scheletro(scheletro/スケレートロ)」が骨格。 「pelle e ossa(皮と骨)」は“やせ細った”という意味で使われます。
ロシア語:кость(コスチ) / скелет(スケレート)
ロシア語では「кость(kost’/コスチ)」が骨、「скелет(skelet/スケレート)」が骨格。 「до костей(骨まで)」は“徹底的に・心から”の表現です。
アラビア語:عظم(アズム) / هيكل عظمي(ハイカル・アズミー)
アラビア語では「عظم(ʿaẓm/アズム)」が骨、「هيكل عظمي(haykal ʿaẓmī/ハイカル・アズミー)」が“骨格・骸骨”。 宗教文献では“力と支え”の象徴として登場します。
ヘブライ語:עצם(エツェム)
ヘブライ語では「עצם(etsem/エツェム)」が骨。 同時に“本質・根源”を意味する語でもあり、生命と魂の基礎を象徴します。
タイ語:กระดูก(クラドゥーク)
タイ語では「กระดูก(kradùuk/クラドゥーク)」が骨。 タイ文化では祖先供養の象徴でもあり、「กระดูกของบรรพบุรุษ(祖先の骨)」という表現も使われます。
ポルトガル語:osso(オッソ) / esqueleto(エスケレート)
ポルトガル語では「osso(osso/オッソ)」が骨、「esqueleto(esqueleto/エスケレート)」が骨格。 比喩的に「até os ossos(骨の髄まで)」という表現があります。
ヒンディー語:हड्डी(ハッディー) / कंकाल(カンカール)
ヒンディー語では「हड्डी(haḍḍī/ハッディー)」が骨、「कंकाल(kankāl/カンカール)」が骸骨。 サンスクリット文化では“人間の儚さと永遠の循環”を象徴する存在とされます。
インドネシア語:tulang(トゥラン) / kerangka(クランカ)
インドネシア語では「tulang(tulang/トゥラン)」が骨、「kerangka(kerangka/クランカ)」が骨格。 比喩として「tulang punggung(背骨)」=“家族の支え”という表現もあります。
ベトナム語:xương(スオン) / bộ xương(ボ・スオン)
ベトナム語では「xương(xương/スオン)」が骨、「bộ xương(bộ xương/ボ・スオン)」が骨格。 「xương sống(背骨)」は“人生の柱”という意味で比喩的にも使われます。
トルコ語:kemik(ケミック) / iskelet(イスケレット)
トルコ語では「kemik(kemik/ケミック)」が骨、「iskelet(iskelet/イスケレット)」が骨格。 ことわざ「kemik gibi kalmak(骨のように残る)」は“痩せ細る”という意味です。
ペルシャ語:استخوان(オスタホーン) / اسکلت(エスカレット)
ペルシャ語では「استخوان(ostokhān/オスタホーン)」が骨、「اسکلت(eskelet/エスカレット)」が骨格。 詩では“存在の支え”や“死の象徴”として使われることがあります。
最後に
この記事では、世界各国の「骨」の表現をご紹介しました。 「bone」「os」「hueso」「Knochen」「xương」など、どの言語でも“支え・命・記憶・永遠”を象徴します。
ネーミングとしては、「魂」「命」「記憶」「支柱」「再生」などと組み合わせると、 静かな強さと深い意味を持つ印象的な名前になります。



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