「赤(あか)」は、情熱・生命・愛・危険などを象徴する色です。日本では「赤い糸」「紅葉」「紅白」など、縁や祝いの色としても親しまれています。
この記事では、各国語における「赤」の表現と、その文化的な意味を紹介します。
世界各国の「赤」の表現まとめ
日本語:赤(あか) / 紅(くれない) / 緋(ひ)
日本語の「赤」は最も基本的な色名。「紅(くれない)」は深く鮮やかな赤、「緋(ひ)」は強い朱色を指します。古来、赤は「生命・情熱・魔除け」の象徴として使われてきました。
英語:red(レッド) / crimson(クリムゾン) / scarlet(スカーレット) / ruby(ルビー)
英語では「red(レッド)」が基本形。「crimson(クリムゾン)」は深紅、「scarlet(スカーレット)」は鮮やかな朱赤、「ruby(ルビー)」は宝石のような赤。愛・勇気・警告の象徴として使われます。
中国語:红(ホン) / 赤色(チースー) / 朱红(ジューホン)
中国語では「红(hóng/ホン)」が基本の赤。「朱红(zhūhóng/ジューホン)」は明るい朱色。「红」は幸福・繁栄・祝福を象徴し、結婚式や祭りなどで最も縁起の良い色とされています。
韓国語:빨강(パルガン) / 붉은색(プルグンセク) / 적색(チョクセク)
韓国語では「빨강(ppalgang/パルガン)」が赤、「붉은색(bulgeunsaek/プルグンセク)」が一般的な表現。「적색(jeoksaek/チョクセク)」は漢字語で公的・科学的な文脈で使われます。
フランス語:rouge(ルージュ) / cramoisi(クラモワジ) / écarlate(エカルラット)
フランス語では「rouge(rouge/ルージュ)」が基本の赤。「cramoisi(cramoisi/クラモワジ)」は濃い赤、「écarlate(écarlate/エカルラット)」は鮮烈な朱赤。情熱や官能を表す色とされています。
スペイン語:rojo(ロホ) / colorado(コロラード) / carmesí(カルメシー)
スペイン語では「rojo(rojo/ロホ)」が赤の基本形。「colorado(colorado/コロラード)」は顔の赤みなどにも使われ、「carmesí(carmesí/カルメシー)」は深紅。情熱と活力の象徴です。
ドイツ語:rot(ロート) / blutrot(ブルートロート) / scharlachrot(シャルラッハロート)
ドイツ語では「rot(rot/ロート)」が赤。「blutrot(血の赤)」「scharlachrot(スカーレット色)」など、形容で深みや強さを表現します。愛と危険の両義的な象徴です。
イタリア語:rosso(ロッソ) / cremisi(クレミジ) / scarlatto(スカルラット)
イタリア語では「rosso(rosso/ロッソ)」が赤の基本語。「cremisi(cremisi/クレミジ)」が深紅、「scarlatto(scarlatto/スカルラット)」が鮮やかな赤。ワイン名やブランド名にも多く用いられます。
ロシア語:красный(クラースヌィ) / алый(アールイ)
ロシア語では「красный(krasnyy/クラースヌィ)」が赤、「алый(alyy/アールイ)」が鮮やかな赤。古語で「красный」は「美しい」の意味もあり、赤は美や生命の象徴とされてきました。
アラビア語:أحمر(アフマル) / قرمزي(クルムズィー)
アラビア語では「أحمر(ʾaḥmar/アフマル)」が基本の赤、「قرمزي(qirmizī/クルムズィー)」が深紅。宗教的には強さと情熱の象徴であり、国家旗にも多く用いられる色です。
ヘブライ語:אדום(アドーム) / ארגמן(アルガマン)
ヘブライ語では「אדום(adom/アドーム)」が赤、「ארגמן(argaman/アルガマン)」が紫がかった赤。旧約聖書では王権や神聖を表す色として登場します。
タイ語:สีแดง(シー・デーン) / แดงสด(デーン・ソット)
タイ語では「สีแดง(s̄ī dæng/シー・デーン)」が赤。「แดงสด(dæng sot/デーン・ソット)」は鮮やかな赤。タイでは赤は「力と繁栄」を意味します。
ポルトガル語:vermelho(ヴェルメーリョ) / encarnado(エンカルナード) / rubi(ルビ)
ポルトガル語では「vermelho(vermelho/ヴェルメーリョ)」が赤、「encarnado(encarnado/エンカルナード)」は肉体の色、「rubi(rubi/ルビ)」は宝石の赤。情熱・命・魂を象徴します。
ヒンディー語:लाल(ラール) / रक्त(ラクタ) / सुर्ख(スルフ)
ヒンディー語では「लाल(lāl/ラール)」が基本の赤、「रक्त(rakta/ラクタ)」が血の赤、「सुर्ख(surkh/スルフ)」が濃い赤。ヒンドゥー文化では吉兆・祝福の色とされています。
インドネシア語:merah(メラ) / merah tua(メラ・トゥア)
インドネシア語では「merah(merah/メラ)」が赤。「merah tua(濃い赤)」や「merah muda(ピンク)」などで段階を表現。国旗の赤は勇気と血の象徴です。
ベトナム語:đỏ(ドー) / đỏ tươi(ドー・トゥイ)
ベトナム語では「đỏ(đỏ/ドー)」が赤。「đỏ tươi(鮮やかな赤)」は祝いや幸福の色として使われ、国旗や婚礼にも使われます。
トルコ語:kırmızı(クルムズ) / al(アル)
トルコ語では「kırmızı(kırmızı/クルムズ)」が赤、「al(al/アル)」は古語で深紅を意味します。トルコ国旗の赤は勇気と殉教を象徴します。
ペルシャ語:قرمز(ゲルメズ) / سرخ(ソルフ)
ペルシャ語では「قرمز(ghermez/ゲルメズ)」が赤、「سرخ(sorkh/ソルフ)」がやや古風な表現。詩では「سرخ عشق(愛の赤)」など、情熱の象徴として多く登場します。
最後に
この記事では、世界各国の「赤」の表現をご紹介しました。「red」「rouge」「rojo」「vermelho」「红」など、どの言語でも「情熱」「愛」「生命」「力」を象徴する普遍的な色です。
ネーミングに使う場合は、「強さ」「熱意」「愛」「衝動」「勇気」など、力強く印象に残るテーマに適しています。



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