「水(みず)」は、生命を育む自然の基本要素のひとつであり、日本では「清め」「流れ」「循環」の象徴として多くの文化や信仰に登場します。「水面(みなも)」や「水鏡(みずかがみ)」など、静と動の両方の美を表す言葉としても親しまれています。
この記事では、各国語における「水」の表現をまとめました。
世界各国の「水」の表現まとめ
日本語:水(みず) / 液体(えきたい) / 湧水(ゆうすい)
「水」は最も一般的な言葉で、「液体」は科学的な表現、「湧水」は自然から湧き出る清水を意味します。「清水(しみず)」や「水源(すいげん)」など、生命・浄化・静けさを象徴する言葉が多く存在します。
英語:water(ウォーター) / liquid(リクウィッド) / aqua(アクア)
英語では「water(ウォーター)」が最も一般的な語で、「liquid(液体)」は物理的な性質を表す言葉です。「aqua(アクア)」はラテン語由来の詩的・象徴的表現で、「aqua blue(水色)」や「aqua vitae(命の水=蒸留酒)」などにも使われます。
中国語:水(シュイ) / 水源(シュイユエン) / 清泉(チンチュエン)
中国語では「水(shuǐ/シュイ)」が「水」全般を意味し、「水源(shuǐyuán/シュイユエン)」は水の源、「清泉(qīngquán/チンチュエン)」は「清らかな泉」を表します。文化的には「水」は柔軟さ・徳・知恵の象徴とされます。
韓国語:물(ムル) / 샘물(セムムル)
韓国語では「물(mul/ムル)」が「水」を意味します。「샘물(saemmul/セムムル)」は「泉の水」で、清らかさの象徴です。「맑은 물(清らかな水)」という表現が日常的に使われます。
フランス語:eau(オー) / source(スルス)
フランス語では「eau(eau/オー)」が「水」、「source(source/スルス)」が「泉・水源」を意味します。「eau de vie(命の水=ブランデー)」など、象徴的な表現にも多く使われます。
スペイン語:agua(アグア) / manantial(マナンティアル)
スペイン語では「agua(agua/アグア)」が「水」、「manantial(manantial/マナンティアル)」が「湧き水・泉」を意味します。詩では「el agua pura(純粋な水)」が清らかさの象徴として使われます。
ドイツ語:Wasser(ヴァッサー) / Quelle(クヴェレ)
ドイツ語では「Wasser(Wasser/ヴァッサー)」が「水」、「Quelle(クヴェレ)」が「泉・源泉」を意味します。「lebendiges Wasser(生きた水)」は宗教的な表現でも使われます。
イタリア語:acqua(アックア) / sorgente(ソルジェンテ)
イタリア語では「acqua(acqua/アックア)」が「水」、「sorgente(sorgente/ソルジェンテ)」が「湧き水・源泉」を意味します。「acqua di vita(命の水)」という表現もあり、命と再生の象徴です。
ロシア語:вода(ヴァダー) / источник(イスチョーニク)
ロシア語では「вода(voda/ヴァダー)」が「水」、「источник(istochnik/イスチョーニク)」が「源泉」。文学では「чистая вода(清らかな水)」が純粋さを象徴します。
アラビア語:ماء(マーア) / نبع(ナブウ)
アラビア語では「ماء(māʼ/マーア)」が「水」、「نبع(nab‘/ナブウ)」が「泉・湧き水」。イスラームでは水は「浄化と命の恵み」の象徴であり、祈りの前の洗浄(ウドゥー)にも用いられます。
ヘブライ語:מים(マイム)
ヘブライ語では「מים(mayim/マイム)」が「水」を意味します。旧約聖書では「水」は「創造」「再生」「神の恵み」を象徴します。「מים חיים(mayim chayim/生ける水)」という宗教的表現もあります。
タイ語:น้ำ(ナーム)
タイ語では「น้ำ(nám/ナーム)」が「水」を意味します。比喩的に「น้ำใจ(ナームジャイ/思いやり=心の水)」という表現もあり、優しさの象徴です。
ポルトガル語:água(アーグア) / nascente(ナセンチ)
ポルトガル語では「água(água/アーグア)」が「水」、「nascente(nascente/ナセンチ)」が「湧き水」。詩や歌では「água da vida(命の水)」という表現がよく使われます。
ヒンディー語:पानी(パーニー) / जल(ジャル)
ヒンディー語では「पानी(pānī/パーニー)」が日常語の「水」、「जल(jal/ジャル)」はサンスクリット由来の詩的な「水」です。宗教儀式では「गंगा जल(ガンガー ジャル=ガンジスの聖水)」が神聖視されています。
インドネシア語:air(アイル)
インドネシア語では「air(air/アイル)」が「水」を意味します。「air mata(涙)」や「air kehidupan(生命の水)」などの表現があります。
ベトナム語:nước(ヌオック)
ベトナム語では「nước(nước/ヌオック)」が「水」を意味し、「国(国家)」も同じ語で表されるほど、文化的に深い意味を持ちます。「giọt nước(水の雫)」などの表現も一般的です。
トルコ語:su(ス) / kaynak(カイナク)
トルコ語では「su(su/ス)」が「水」、「kaynak(kaynak/カイナク)」が「泉・源泉」。水は「temizlik(清らかさ)」や「hayat(命)」の象徴です。
ペルシャ語:آب(アーブ) / چشمه(チェシュメ)
ペルシャ語では「آب(āb/アーブ)」が「水」、「چشمه(cheshmeh/チェシュメ)」が「泉」。詩では「آب حیات(āb-e ḥayāt/命の水)」という表現があり、再生・永遠の象徴とされています。
最後に
この記事では、世界各国の「水」の表現をご紹介しました。「water」「agua」「eau」「su」「آب」など、どの言語でも「命」「清らかさ」「流れ」「再生」を象徴する美しい言葉です。
ネーミングに使う場合は、「透明感」「生命」「浄化」「静けさ」「流動性」を感じさせる、穏やかで深みのある印象を与えます。



 
			 
			 
			 
			 
			 
			 
			 
			
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