「ぶどう(葡萄)」は、世界最古の果実の一つとして知られ、豊かさや生命の象徴とされています。ワインやジュースの原料にも使われ、宗教的・文化的にも特別な意味を持つ果物です。
この記事では、各国語における「ぶどう」の表現をまとめました。
世界各国の「ぶどう」の表現まとめ
日本語:ぶどう / 葡萄(ぶどう)
日本語では「ぶどう」または「葡萄」と書きます。秋の味覚として親しまれ、果実としてもワインの原料としても広く知られています。
英語:grape(グレイプ)
英語では「grape(グレイプ)」といいます。単数形は一粒、複数形「grapes(グレイプス)」で房を表すこともあります。
中国語:葡萄(プータオ)
中国語では「葡萄(pútáo/プータオ)」といいます。語源は古代西域(中央アジア)から伝わった言葉とされます。
韓国語:포도(ポド)
韓国語では「포도(podo/ポド)」といいます。日本語と同じく漢字「葡萄」由来で、音も似ています。
フランス語:raisin(レザン)
フランス語では「raisin(レザン)」といいます。なお「raisin sec(レザン セック)」は「干しぶどう(レーズン)」の意味です。
スペイン語:uva(ウバ)
スペイン語では「uva(ウバ)」といいます。ラテン語の「uva(果実)」に由来し、「ワイン(vino)」と深い関わりがあります。
ドイツ語:Traube(トラウベ)
ドイツ語では「Traube(トラウベ)」といいます。ワイン用ぶどうを指すほか、「房(cluster)」の意味もあります。
イタリア語:uva(ウーヴァ)
イタリア語では「uva(ウーヴァ)」といいます。単数で「ぶどうの房」を表し、イタリアワイン文化と強く結びついた言葉です。
ロシア語:виноград(ヴィナグラート)
ロシア語では「виноград(vinograd/ヴィナグラート)」といいます。ワイン(вино/ヴィノ)と同語源です。
アラビア語:عنب(イナブ)
アラビア語では「عنب(ʿinab/イナブ)」といいます。古代アラビアでは神聖な果実とされ、コーランにも登場します。
ヘブライ語:ענבים(アナヴィーム)
ヘブライ語では「ענבים(anavim/アナヴィーム)」といいます。旧約聖書でも登場し、「豊穣」や「祝福」の象徴です。
タイ語:องุ่น(アングン)
タイ語では「องุ่น(ʔaŋùn/アングン)」といいます。南国でも栽培が広がり、果汁やゼリーなどにも使われます。
ポルトガル語:uva(ウーヴァ)
ポルトガル語でも「uva(ウーヴァ)」といいます。ポルトガルワインの伝統と深く関係する語です。
ヒンディー語:अंगूर(アングール)
ヒンディー語では「अंगूर(aṅgūr/アングール)」といいます。北インドでは乾燥させてレーズン(किशमिश/キシュミシュ)にもします。
インドネシア語:anggur(アングール)
インドネシア語では「anggur(アングール)」といいます。ヒンディー語からの影響を受けた語で、ワインも同じ単語で表します。
ベトナム語:nho(ニョー)
ベトナム語では「nho(ニョー)」といいます。南部のニントゥアン省はぶどう栽培で有名です。
トルコ語:üzüm(ユズム)
トルコ語では「üzüm(ユズム)」といいます。トルコは世界有数のぶどう生産国で、乾燥させたレーズンも名産です。
ペルシャ語:انگور(アングール)
ペルシャ語では「انگور(angūr/アングール)」といいます。ヒンディー語・ウルドゥー語と共通の語源を持ちます。
最後に
この記事では、世界各国の「ぶどう」の表現をご紹介しました。「grape」「raisin」「uva」「angūr」「üzüm」など、どの言語でも豊かさや実りの象徴です。
ネーミングに使う場合は、「成熟」「豊穣」「高貴」「生命力」を表す言葉として、自然やワイン文化を連想させる美しい響きを持ちます。
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