「翡翠(ひすい)」は、宝石としてのヒスイ(jade)を指す言葉で、中国や日本では古来から神聖視されてきました。また、鳥の「カワセミ」を意味する場合もあります。文化によっては「繁栄」「守護」「永遠の美」を象徴する存在です。
この記事では、各国語における「翡翠(ひすい)」の表現をまとめました。
世界各国の「翡翠」の表現まとめ
日本語:翡翠(ひすい) / カワセミ
日本語の「翡翠(ひすい)」は、宝石の jade を意味すると同時に「カワセミ」という鳥の名前にもなります。
英語:jade(ジェイド) / kingfisher(キングフィッシャー)
英語では「jade(ジェイド)」が宝石の翡翠を指します。一方、「kingfisher(キングフィッシャー)」が鳥のカワセミを指します。
中国語:翡翠(フェイツイ) / 玉(ユー)
中国語では「翡翠(fěicuì/フェイツイ)」が jade を意味し、非常に縁起の良い石とされます。また「玉(yù/ユー)」も広義で宝石を指し、翡翠を含みます。
韓国語:비취(ピチュィ) / 물총새(ムルチョンセ)
韓国語では「비취(bichwi/ピチュィ)」が宝石の翡翠を指し、「물총새(mulchongsae/ムルチョンセ)」が鳥のカワセミを意味します。
フランス語:jade(ジャッド) / martin-pêcheur(マルタン ペシュール)
フランス語では「jade(ジャッド)」が翡翠の宝石を指し、「martin-pêcheur(マルタン ペシュール=魚を捕るマルタン)」がカワセミを意味します。
スペイン語:jade(ハーデ) / martín pescador(マルティン ペスカドール)
スペイン語では「jade(ハーデ)」が宝石の翡翠を指し、「martín pescador(マルティン ペスカドール=漁師マルティン)」がカワセミを意味します。
ドイツ語:Jade(ヤーデ) / Eisvogel(アイスフォーゲル)
ドイツ語では「Jade(ヤーデ)」が翡翠の宝石を指し、「Eisvogel(アイスフォーゲル=氷の鳥)」がカワセミを意味します。
イタリア語:giada(ジャーダ) / martin pescatore(マルティン ペスカトーレ)
イタリア語では「giada(ジャーダ)」が翡翠の宝石を指し、「martin pescatore(マルティン ペスカトーレ=漁師マルティン)」がカワセミを意味します。
ロシア語:нефрит(ニェフリート) / зимородок(ズィマロドク)
ロシア語では「нефрит(nefrit/ニェフリート)」が翡翠の宝石を指し、「зимородок(zimorodok/ズィマロドク=冬を生む鳥)」がカワセミを意味します。
アラビア語:اليشم(アルヤシュム) / الرفراف(アルラフラーフ)
アラビア語では「اليشم(al-yashm/アルヤシュム)」が宝石の翡翠を意味し、「الرفراف(al-rafraf/アルラフラーフ)」がカワセミを指します。
ヘブライ語:ירקן(ヤラカン) / שלדג(シルダグ)
ヘブライ語では「ירקן(yarqan/ヤラカン)」が宝石の翡翠を指し、「שלדג(shalldag/シルダグ)」がカワセミを意味します。
タイ語:หยก(ヨック) / นกกะเต็น(ノックカテン)
タイ語では「หยก(yok/ヨック)」が翡翠の宝石を指し、「นกกะเต็น(nok-katen/ノックカテン)」がカワセミを意味します。
ポルトガル語:jade(ジャージ) / guarda-rios(グアルダ ヒオス)
ポルトガル語では「jade(ジャージ)」が宝石の翡翠を指し、「guarda-rios(グアルダ ヒオス=川を守る者)」がカワセミを意味します。
ヒンディー語:जेड(ジェード) / नीलकंठ पक्षी(ニールカント パクシー)
ヒンディー語では「जेड(jēḍ/ジェード)」が翡翠を意味し、「नीलकंठ पक्षी(nīlakaṇṭha pakṣī/ニールカント パクシー=青い喉の鳥、カワセミ)」が使われます。
インドネシア語:giok(ギオク) / raja udang(ラジャ ウダン)
インドネシア語では「giok(ギオク)」が翡翠の宝石を指し、「raja udang(ラジャ ウダン=エビの王様)」がカワセミを意味します。
ベトナム語:ngọc bích(ゴック ビック) / chim bói cá(チム ボイ カー)
ベトナム語では「ngọc bích(ゴック ビック=緑の宝石)」が翡翠を意味し、「chim bói cá(チム ボイ カー=魚占い鳥)」がカワセミを意味します。
トルコ語:yeşim(イェシム) / yalıçapkını(ヤルィチャプクヌ)
トルコ語では「yeşim(イェシム)」が翡翠の宝石を指し、「yalıçapkını(ヤルィチャプクヌ=岸辺の狩人)」がカワセミを意味します。
ペルシャ語:یشم(ヤシュム) / ماهیگیرک(マーヒーギーラク)
ペルシャ語では「یشم(yashm/ヤシュム)」が宝石の翡翠を指し、「ماهیگیرک(māhīgīrak/マーヒーギーラク=小さな漁師)」がカワセミを意味します。
最後に
この記事では、世界各国の「翡翠」の表現をご紹介しました。「jade」「翡翠」「giada」「нефрит」「yeşim」など、翡翠は宝石として「高貴」「守護」「繁栄」を象徴し、また「kingfisher(カワセミ)」としては自然の美と敏捷さを象徴します。
ネーミングに使う場合は「神秘性」「自然美」「永遠性」を表現でき、宝石と鳥の二重のイメージを活かすことができます。
コメント