「蛇(へび)」は、長い体を持つ爬虫類で、世界中の文化において「再生」「知恵」「誘惑」「邪悪」など多面的な象徴を担ってきました。脱皮する姿から「再生」や「不死」のイメージが結びつけられる一方、危険な存在として恐れられることもあります。
この記事では、各国語における「蛇」の表現をまとめました。
世界各国の「蛇」の表現まとめ
日本語:蛇(へび)
日本語では「蛇(へび)」と呼ばれます。古来より水神や信仰対象とされる一方で、不吉や恐怖の象徴としても語られてきました。
英語:snake(スネーク) / serpent(サーペント)
英語では「snake(スネーク=蛇一般)」が日常的に使われ、「serpent(サーペント=神話・宗教的な蛇、竜に近い存在)」も文学で登場します。
中国語:蛇(シェー)
中国語では「蛇(shé/シェー)」と呼ばれます。十二支のひとつであり、知恵や神秘を象徴する動物です。
韓国語:뱀(ペム)
韓国語では「뱀(baem/ペム)」と表します。日常的な蛇を意味し、神話や民話にも登場します。
フランス語:serpent(セルパン)
フランス語では「serpent(セルパン)」と呼ばれます。聖書の誘惑の蛇など、宗教的な意味合いを強く持つ言葉です。
スペイン語:serpiente(セルピエンテ) / culebra(クレブラ)
スペイン語では「serpiente(セルピエンテ=蛇一般)」と「culebra(クレブラ=小型の蛇、口語的表現)」が使われます。
ドイツ語:Schlange(シュランゲ)
ドイツ語では「Schlange(シュランゲ)」と呼ばれます。列や行列の意味も持ち、「長く連なるもの」として比喩的に使われます。
イタリア語:serpente(セルペンテ)
イタリア語では「serpente(セルペンテ)」と呼ばれます。神話や文学に頻出し、危険や誘惑の象徴です。
ロシア語:змея(ズミヤ)
ロシア語では「змея(zmeya/ズミヤ)」と呼ばれます。女性名詞であり、神話や伝承にもしばしば登場します。
アラビア語:ثعبان(トゥアバーン) / حيّة(ハイヤ)
アラビア語では「ثعبان(thuʿbān/トゥアバーン=大蛇、物語的な蛇)」と「حية(ḥayya/ハイヤ=蛇一般)」が使われます。
ヘブライ語:נחש(ナハシュ)
ヘブライ語では「נחש(naḥash/ナハシュ)」と呼ばれます。旧約聖書に登場する「誘惑の蛇」として有名です。
タイ語:งู(ングー)
タイ語では「งู(nguu/ングー)」と呼ばれます。日常語としても広く使われます。
ポルトガル語:cobra(コブラ) / serpente(セルペンチ)
ポルトガル語では「cobra(コブラ=蛇一般、特に毒蛇)」と「serpente(セルペンチ=蛇全般)」があり、有名な「コブラ」はここから来ています。
ヒンディー語:साँप(サープ)
ヒンディー語では「साँप(sā̃p/サープ)」と呼ばれます。インド文化では蛇は神聖視され、ナーク神話にも登場します。
インドネシア語:ular(ウラル)
インドネシア語では「ular(ウラル)」と呼ばれます。民話や伝承にもしばしば登場します。
ベトナム語:rắn(ラン)
ベトナム語では「rắn(ラン)」と呼ばれます。実際の動物名としても比喩表現としても用いられます。
トルコ語:yılan(ユラン)
トルコ語では「yılan(ユラン)」と呼ばれます。比喩として「裏切り」や「ずる賢さ」を意味する場合もあります。
ペルシャ語:مار(マール)
ペルシャ語では「مار(mār/マール)」と呼ばれます。詩や物語でも頻出し、神秘的な象徴として扱われます。
最後に
この記事では、世界各国の「蛇」の表現をご紹介しました。「snake」「serpent」「cobra」「zmeя」「נחש」など、どの文化でも蛇は「神秘」「恐怖」「知恵」「再生」の象徴です。
ネーミングに使う場合は「神秘的」「鋭さ」「危険」「変容」といったイメージを伝えることができ、強烈な印象を与えます。
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