「紫(むらさき)」は、赤と青の中間に位置する色で、高貴さや神秘性を表す象徴として世界各国で特別視されてきました。王権や宗教儀式に用いられた歴史もあり、文化的に深い意味を持つ色です。
この記事では、各国語における「紫」の表現をまとめました。
世界各国の「紫」の表現まとめ
日本語:紫(むらさき)
日本語では「紫(むらさき)」と呼ばれます。古来より「高貴な色」とされ、位の高さを示す色でもありました。
英語:purple(パープル) / violet(ヴァイオレット)
英語では「purple(パープル=紫全般)」と「violet(ヴァイオレット=やや青みがかった紫)」が使われます。紫は王族の色とされてきました。
中国語:紫(ズー)
中国語では「紫(zǐ/ズー)」と呼ばれます。道教では神聖な色とされ、「紫禁城(しきんじょう)」という名称にも残っています。
韓国語:보라색(ポラセク)
韓国語では「보라색(borasaek/ポラセク=紫色)」と呼ばれます。芸術や流行色としても親しまれています。
フランス語:violet(ヴィオレ) / pourpre(プルプル)
フランス語では「violet(ヴィオレ=紫)」が一般的です。「pourpre(プルプル)」は古代から「王の紫」と呼ばれる赤紫を指します。
スペイン語:morado(モラード) / violeta(ビオレタ)
スペイン語では「morado(モラード=紫)」と「violeta(ビオレタ=すみれ色)」が使われます。日常でも頻繁に使われる色名です。
ドイツ語:lila(リーラ) / violett(ヴィオレット) / purpur(プルプア)
ドイツ語では「lila(リーラ=明るい紫)」「violett(ヴィオレット=紫)」「purpur(プルプア=濃い赤紫、高貴な色)」と使い分けます。
イタリア語:viola(ヴィオラ) / porpora(ポルポラ)
イタリア語では「viola(ヴィオラ=紫、すみれ色)」が一般的です。「porpora(ポルポラ)」は伝統的に聖職者や皇帝の色を指します。
ロシア語:фиолетовый(フィアリェートヴィイ) / пурпурный(プルプールヌィイ)
ロシア語では「фиолетовый(fioletovyy/フィアリェートヴィイ=紫)」が基本です。「пурпурный(purpurnyy/プルプールヌィイ=赤紫、高貴な紫)」もあります。
アラビア語:أرجواني(アルジュワーニー) / بنفسجي(バナフスジー)
アラビア語では「أرجواني(ʾarjuwānī/アルジュワーニー=赤紫)」、「بنفسجي(banafsajī/バナフスジー=すみれ色)」が使われます。
ヘブライ語:סגול(セゴル) / ארגמן(アルガマン)
ヘブライ語では「סגול(sagol/セゴル=紫)」が一般的です。「ארגמן(argaman/アルガマン)」は聖書にも登場する王の紫を表します。
タイ語:สีม่วง(シー ムアン)
タイ語では「สีม่วง(s̄ī mûang/シー ムアン=紫)」と呼ばれます。日常の色彩表現として広く使われます。
ポルトガル語:roxo(ホッショ) / violeta(ヴィオレタ)
ポルトガル語では「roxo(ホッショ=紫)」が一般的で、「violeta(ヴィオレタ=すみれ色)」も使われます。
ヒンディー語:बैंगनी(ベーンガニー)
ヒンディー語では「बैंगनी(bainganī/ベーンガニー=紫)」と呼ばれます。ナスの色を連想させる語です。
インドネシア語:ungu(ウング)
インドネシア語では「ungu(ウング=紫)」と呼ばれます。政治的な色やシンボルカラーとしても使われます。
ベトナム語:tím(ティム)
ベトナム語では「tím(ティム=紫)」と呼ばれます。恋愛や儚さを象徴する色として詩や歌に登場します。
トルコ語:mor(モル) / eflatun(エフラトゥン)
トルコ語では「mor(モル=紫)」が一般的で、「eflatun(エフラトゥン=淡い紫)」も使われます。
ペルシャ語:بنفش(バナフシュ) / ارغوانی(アルガヴァーニー)
ペルシャ語では「بنفش(banafsh/バナフシュ=すみれ色)」や「ارغوانی(arghavānī/アルガヴァーニー=赤紫)」が使われます。
最後に
この記事では、世界各国の言語での「紫」の表現をご紹介しました。「purple」「violet」「violet」「roxo」「ungu」など、どの文化でも「高貴」「神秘」「霊性」を象徴する色として扱われています。
ネーミングに使う場合は「優雅」「高貴」「神秘」といったイメージを強調でき、特別で印象的な響きを持たせられます。
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