「サメ」は、世界の海に広く生息する大型の魚で、鋭い歯や強力な泳力を持ち、古代から人々に畏怖と神秘を与えてきました。日本では恐怖の対象である一方、「フカ」とも呼ばれ、食文化でも利用されます。西洋やアジア各地でもサメは神話や寓話に登場し、力や危険の象徴となっています。
この記事では、各国語における「サメ」の表現をまとめました。
世界各国の「サメ」の表現まとめ
日本語:鮫(さめ) / フカ
日本語では「鮫(さめ)」が標準ですが、古語や方言では「フカ」とも呼ばれます。食品としては「フカヒレ(鮫のヒレ)」が有名です。
英語:shark(シャーク)
英語では「shark(シャーク)」が一般的です。比喩として「loan shark(ローン シャーク/高利貸し)」などにも使われます。
中国語:鲨鱼(シャーユー)
中国語では「鲨鱼(shāyú/シャーユー)」と呼びます。直訳は「サメの魚」で、食文化でも重要な存在です。
韓国語:상어(サンオ)
韓国語では「상어(sang-eo/サンオ)」が一般的です。日本語と同じく恐怖の対象として映画や小説に登場します。
フランス語:requin(ルカン)
フランス語では「requin(ルカン)」と呼ばれます。サメを主人公にした寓話や表現もあり、比喩的に強欲な人物を表すこともあります。
スペイン語:tiburón(ティブロン)
スペイン語では「tiburón(ティブロン)」が標準です。比喩的に「狡猾な人」「金に貪欲な人」を表すスラングにもなります。
ドイツ語:Hai(ハイ)
ドイツ語では「Hai(ハイ)」と呼びます。短く鋭い響きが特徴で、比喩的に「冷酷な人」を指すこともあります。
イタリア語:squalo(スクアーロ)
イタリア語では「squalo(スクアーロ)」です。金融界で冷酷に利益を追う人を「pescecane(ペッシェカーネ/サメ=金の亡者)」と呼ぶこともあります。
ロシア語:акула(アクラ)
ロシア語では「акула(akula/アクラ)」と呼びます。直訳は「サメ」で、比喩的に「大物」や「権力者」を意味することもあります。
アラビア語:قرش(キルシュ)
アラビア語では「قرش(qirsh/キルシュ)」と呼ばれます。方言では別の言い方もあり、恐怖の対象として知られています。
ヘブライ語:כריש(カリッシュ)
ヘブライ語では「כריש(karish/カリッシュ)」と呼ばれます。現代ヘブライ語で日常的に用いられる表現です。
タイ語:ฉลาม(チャラーム)
タイ語では「ฉลาม(chalaam/チャラーム)」と呼びます。童話や民話に登場することもあります。
ポルトガル語:tubarão(トゥバラォン)
ポルトガル語では「tubarão(トゥバラォン)」と呼ばれます。ブラジルのサッカークラブ名など、力強さを象徴する言葉としても使われます。
ヒンディー語:शार्क(シャーク) / मगरमच्छ शार्क(マガルマッチ シャーク)
ヒンディー語では英語由来の「शार्क(śārk/シャーク)」が一般的に使われます。文脈によって「मगरमच्छ शार्क(magarmachchh śārk/マガルマッチ シャーク=ワニサメ)」などの複合語もあります。
インドネシア語:hiu(ヒウ)
インドネシア語では「hiu(ヒウ)」と呼びます。海洋国家ならではの、日常的に馴染み深い言葉です。
ベトナム語:cá mập(カー マップ)
ベトナム語では「cá mập(カー マップ)」と呼び、直訳は「大きな魚」です。サメを意味する一般的な表現です。
トルコ語:köpekbalığı(キョペク バルウ)
トルコ語では「köpekbalığı(キョペク バルウ)」と呼び、直訳は「犬の魚」です。独特の言い回しとして知られています。
ペルシャ語:کوسه(クーセ)
ペルシャ語では「کوسه(kūse/クーセ)」が一般的なサメの表現です。文学作品にも登場します。
最後に
この記事では、世界各国の言語での「サメ」の表現をご紹介しました。「shark」「tiburón」「requin」「Hai」「акула」「tubarão」「hiu」など、それぞれの言語で力強さや恐怖を象徴する存在として表現されています。
ネーミングや創作で取り入れる際には、サメが持つ荒々しさや神秘性を反映させることで、迫力ある表現が可能になります。
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