「三日月(みかづき)」は、旧暦三日目の夜に見える細い月を指す言葉ですが、現在では「弓なりに細く見える月=crescent moon」を意味するのが一般的です。文学や芸術では、繊細さや神秘を象徴するモチーフとして頻繁に登場します。
世界の言語では「三日月」は主に「crescent(月の弓形)」という語で表現され、宗教的・文化的象徴としても重要な意味を持ちます。
この記事では、様々な国と文化で使われる「三日月」の表現をご紹介します。
- 世界の『三日月』の表現を一挙紹介します
- 文化ごとの象徴的な意味も理解できます
世界各国の「三日月」の表現まとめ
日本語:三日月(みかづき)
日本語の「三日月」は、本来は旧暦三日目の月を指しますが、一般的には「細い弓なりの月」を意味します。和歌や俳句にも多く登場する伝統的な言葉です。
英語:crescent moon(クレセント ムーン)
英語では「crescent moon」が一般的な表現です。「crescent」はラテン語「crescere(成長する)」に由来し、満ちていく月の形を表します。
中国語:新月牙(シン ユエヤー) / 娥眉月(アーメイユエ)
中国語では「新月牙(xīn yuèyá/新しい月の牙)」や詩的に「娥眉月(éméi yuè/美女の眉のような月)」と表現されます。
韓国語:초승달(チョスンタル)
韓国語では「초승달(choseungdal/初めの月)」と呼ばれます。旧暦初期の月を指し、文学や歌詞にもよく登場します。
フランス語:croissant de lune(クロワッサン ド リュヌ)
フランス語では「croissant de lune(成長する月)」と表現します。「croissant」はパンのクロワッサンと同じ語源で、形の類似から名付けられました。
スペイン語:luna creciente(ルナ クレシエンテ)
スペイン語では「luna creciente(成長する月)」と表現します。宗教的シンボルや紋章にも用いられる言葉です。
ドイツ語:Sichelmond(ジッヘルモント)
ドイツ語では「Sichelmond(鎌のような月)」と呼びます。形状を直接的に表した言葉です。
イタリア語:falce di luna(ファルチェ ディ ルーナ)
イタリア語では「falce di luna(鎌の月)」と表現します。詩や音楽にもしばしば登場する言葉です。
ロシア語:полумесяц(パルーメシャツ)
ロシア語では「полумесяц(polumesyats/半月、三日月)」が一般的です。シンボルとしても多用されます。
アラビア語:هلال(ヒラール)
アラビア語では「هلال(hilāl/ヒラール)」と呼ばれます。イスラム文化では特に重要な象徴で、新月・三日月の形を宗教暦に用います。
ヘブライ語:סהר(月の弓形=サハル)
ヘブライ語では「סהר(sahar/サハル)」と呼びます。聖書や詩的文脈で用いられることの多い語です。
タイ語:พระจันทร์เสี้ยว(プラチャン シアオ)
タイ語では「พระจันทร์เสี้ยว(phrachan siaw/三日月、月のかけら)」と表現します。宗教的文脈や日常会話でも用いられます。
最後に
この記事では、世界各国の言語での「三日月」の表現をご紹介しました。
「crescent moon」「croissant de lune」「هلال(hilāl)」など、どの文化でも「成長する月」「弓形の月」として捉えられています。同じ形でも、宗教・文学・日常で異なる意味を持つ点が興味深い特徴です。
各国語の表現を知ることで、「三日月」という言葉が持つ繊細で神秘的な魅力をさらに味わうことができるでしょう。



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